「美味しい店」ChatGPTから"正解"を引き出すコツ 「生成AI」で生まれた仕事、激変する産業
ジェネレーティブAIで、今あるさまざまな産業のかたちが変わる一方、新たに生まれる職業もあります。
筆頭に挙がるのは、ジェネレーティブAIに作業をさせる際の指示文句、「プロンプト」に関するものです。こちらの望みどおりの生成物を、ジェネレーティブAIがアウトプットしてくれるかどうかはプロンプト次第です。
適切なプロンプトを作成する「プロンプトエンジニア」
人間でも、上司の指示の出し方によって、部下のパフォーマンスが変わることがありますが、それに似ています。意思を持たず、きわめて指示主に忠実なAIだと、なおのこと、いいプロンプトならアウトプットもよくなり、悪いプロンプトではアウトプットも悪くなるというのが顕著に起こるのです。
そこで生まれた新たな職業が「プロンプトエンジニア」です。
「望ましいアウトプットを引き出すのに適切なプロンプトを作成する」というのが新しいスキルになっているなか、プロンプトエンジニアは、自分が書いたプロンプトを販売しています。顧客は、まだジェネレーティブAIを使い慣れていないユーザーや、自分でプロンプトを書かずに、手っ取り早く望みどおりの生成物を得たいユーザーです。
プロンプトは、PromptBaseなどのプロンプトマーケットで購入できます。
マーケットを開くと、「Midjourney」「DALL・E」「Stable Diffusion」などとカテゴリーが分かれており、「こんな感じのイラストが生成されるプロンプトです」という見本画像がズラリと並んでいます。そのなかから好みのものを選んで購入すると、プロンプトが入手できる。たいていはアメリカドル決済で、価格帯は約2~5ドルといった感じです。
僕自身も、プロンプトマーケットでプロンプトを買うことがあります。
望みどおりの生成物を得るためというよりは、「こういうプロンプトを入力すると、こういうアウトプットになるんだ」という勉強のためです。プロンプトエンジニアという新しい職業は、人々がジェネレーティブAIという新しいツールを使いこなすための「教材」としても機能しているわけです。
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