東大生が語る「いつも計画倒れの人」に欠ける視点 予定の何割までできているか?手帳使って分析

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例えば、みなさんが勉強や仕事に関して、1日の初めにその日の予定を立てたとします。予定のすべてを1日で終わらせることができる日もあると思いますが、多くの場合、すべてが予定通り、ということは少ないと思います。

10個の勉強を終わらせる予定を立てても5個しか終わらなかった……。そんな瞬間もよくあるのではないでしょうか。

一方で10個の予定のうち、8個くらい終わらせられたなら、「残りは明日でも大丈夫かな……。今日はちゃんと頑張れた1日だった!」と考えることができて、残りの2個を明日に回す、ということもあるでしょう。

このように、1日を後から振り返ったとき、「今日は『予定通り』だった」と思える基準は人それぞれだと思うのです。

「予定通り」の基準は人によって異なる

具体的には、10個中10個、すなわち、予定10割すべてに取り組んで初めて、「予定通り」と感じられる方もいるでしょう。

一方、10個中5個、予定の5割でも「予定通り」と考える方もいると思います。あるいは、予定や目標を高く設定することが多く、予定の3割を終えられたら「予定通り」と感じる方もいるでしょう。

このように、自分の「予定通り」とは「予定の何割」のときなのか、という問いの答えは、1人ひとり異なるものなのです。

そして、予定通りとは「予定の何割」のときなのかという問いと同じように、自分にとって「計画倒れ」と感じる基準が「予定の何割」のときなのか、という問いもあります。

1日の初めに立てた予定が、5割程度できたけれど、半分はできていないことを「計画倒れ」という方もいれば、9割程度はできたけれど、1割はできない状態になってしまったことを「計画倒れ」と呼ぶ方もいるはずです。

この記事の初めに「よく計画倒れしてしまう」という悩みについてお話ししましたが、この「計画倒れ」の基準というのは、先ほどの「予定通り」と同じようにまた、人によって異なるのです。

では、これらの問いの答えはどのように見つけたらよいのでしょう。

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