竹野内豊が語る「震災」と「仕事の価値観」の変化 福島第一原子力発電所の事故扱う作品に参加

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――最後に竹野内さんにとってのお仕事とは何かということについてお聞かせください。このドラマのテーマも、自分の仕事に対する誇りや責任感というところがあると思ったのですが。

今回の作品に関して言えば、あの東日本大震災の時に様々な被災地でご活躍された人々、そして福島第一原発で作業にあたっていた方々の誇りや責任感、使命感というものは、私たちの想像をはるかに超えたもので、あの方々がいなかったら、おそらく東京にも住めない状態になっていると思うので、それとは比べ物になりませんが、我々のような物作りをする仕事は、単なる作品としてではなく、そこから更に一歩踏み込んでいくことで、仕事を超えて現実へも影響をもたらせていくのではないかと思っています。

仕事を続けていく意味がある

そこでしか知り得なかった事実や、情報が、作品を通してより多くの人々に広がることにより、もしかすると、日本だけでなくいつか世界さえも動かすかもしれない。

逆にいえば、そんなに大きなことでなくても、たった1人にでも何かのメッセージとして届けば、こういった仕事を続けていく意味があるのではないかと思っています。

壬生 智裕 映画ライター

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みぶ ともひろ / Tomohiro Mibu

福岡県生まれ、東京育ちの映画ライター。映像制作会社で映画、Vシネマ、CMなどの撮影現場に従事したのち、フリーランスの映画ライターに転向。近年は年間400本以上のイベント、インタビュー取材などに駆け回る毎日で、とくに国内映画祭、映画館などがライフワーク。ライターのほかに編集者としても活動しており、映画祭パンフレット、3D撮影現場のヒアリング本、フィルムアーカイブなどの書籍も手がける。

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