「AI時代に消える職業」"生き残る人"がしている事 たとえAIに代替されても、思考法1つで変わる

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ご紹介した資料で私が気になったのが、“消える”可能性のある職業の上位にランクインした電車の運転士や路線バスの運転手です。最近のニュースでは、電車の運転士が運転中に居眠りをしてしまった、あるいは路線バスの運転手が過酷な勤務ダイヤで事故を起こしてしまったなどが報道されたことは記憶に新しいわけですが、ここで1つの仮説を立ててみましょう。

「もし今後、自動運転の技術が目ざましい発展を遂げたらどうなるのか?」

これは、約22万人いるタクシー運転手にも当然当てはまる、極めて重要な生存戦略ではないでしょうか。皆さんもご承知の通り、近年の自動運転技術の発展には目を見張るものがあります。最近は特に、ほぼ毎日のように「自動運転」というキーワードが経済ニュースを駆け巡っています。

そもそも、自動運転とはAIの技術革新によって、自動車に搭載されたコンピュータが周囲の様子をカメラやセンサーで読み取り、ナビ情報を参照しながら、運転手なしで安全に車両を走らせることができるシステムです。

この自動運転は、運転の主体や自動運転の技術到達度、走行可能エリアなどによって、レベル0からレベル5までの6段階に分類されています。この自動運転レベルは、アメリカの「自動車技術会(SAE)」が示した6段階の自動運転レベルであり、日本を含む世界において主流となっているので、簡単にご紹介しましょう。

6段階の自動運転レベル
(出所:『AI時代を生き抜くための仮説脳』より)

皆さんがきっと気になるのは、「現在どこまで開発が進められているのか」ではないでしょうか。

タクシーやトラックの運転手はどうなるのか

私が調べたところ、2021年にはレベル3の機能を搭載した市販車の販売がすでに始まっており、レベル4の自動運転もタクシーやバスでの実証サービスも盛んに行われています。

オズボーン博士もまた、「無人自動車が普及すれば、タクシーやトラックの運転手が職を失うという現実を、われわれは考えていかなくてはなりません」とコメントしていますが、該当職業の皆さんはこうした状況を踏まえ、いったいどのような生存戦略のための仮説を立てればいいのでしょうか。

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