ニトリ、小売り憧れの銀座に進出する理由

ユニクロ跡地に出店、成功なるか

都内では20店目となるプランタン銀座店の売り場。高価格帯の新ブランドも立ち上げた

これまでは通行量の多い郊外沿線に、大型店を設けて成長してきたニトリホールディングスが、東京・銀座に初進出する。4月24日、百貨店「プランタン銀座本館」6階に、売り場面積約450坪の店舗「ニトリプランタン銀座店」をオープンさせる。今後は出店余地が大きい都市部でも攻勢をかける。今回の銀座店はその試金石だ。

ニトリの通常店舗は約1500坪と広いが、プランタン銀座店はその3分の1以下に過ぎない。そのため商品を厳選し、コーディネートを中心にした売り場構成にするなど、これまでとは違うコンセプトの店にする。

たとえば、季節ごとにソファやカーテンの色、柄の組み合わせを変え、部屋ごとに最適なインテリアを提案する。プランタンの中心顧客である、20~30代の働く女性を取り込む考えだ。

都市の小型店でも「ニトリ」で進出

東京の中心地に位置するプランタン銀座。オープンは1984年

銀座への出店は小売業にとってひとつの「ステータス」になっている。これまで郊外を中心に事業展開してきたニトリは、この“銀座ブランド”を獲得することで、知名度を上げたい思惑もありそうだ。

また銀座は訪日外国人が多く、今後、海外で店舗拡大していくうえでアピールできるとの判断もあるとみられる。

ニトリの国内店舗数は約350店。都市部では最近、首都圏や関西の駅前ショッピングセンターなどで、雑貨を中心にした小型店舗「デコホーム」で攻勢をかけており、その数は約30店に上っている。

デコホームは平均約200坪とニトリに比べて狭く、機動的な出店が可能だ。家具も取り扱っていない。

一方、今回の銀座店は約450坪とデコホームより余裕があり、都心部にもかかわらず、家具と雑貨の両方をそろえた「ニトリ」業態で勝負することが特徴になる。商品構成は家具が4割、雑貨が6割になる予定だ。

次ページ「これまでは値下げしすぎた」
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • フランスから日本を語る
  • iPhoneの裏技
  • 賃金・生涯給料ランキング
トレンドライブラリーAD
人気の動画
東芝、会社「3分割」に残る懸念
東芝、会社「3分割」に残る懸念
ウエルシアがイオンと挑む「ドラッグストア飽和」打破の勝算
ウエルシアがイオンと挑む「ドラッグストア飽和」打破の勝算
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
百貨店の最終兵器「外商ビジネス」が抱える難題
百貨店の最終兵器「外商ビジネス」が抱える難題
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「非財務」で生きる会社、死ぬ<br>会社 企業価値の新常識

今や株価を決める最大の要因は「非財務情報」というのが世界の常識に。優れた開示を行えば企業価値の向上につながる一方で、開示が不十分だと株を売られるリスクも。企業価値の新常識をめぐる混乱とその対処法に迫りました。

東洋経済education×ICT