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政治・経済・投資 #チョコレートパイはなぜ1個目がいちばんおいしいのか?

食べ放題店「食べられすぎて倒産」はありえない訳 まとめ売りの個当たり単価が下がる経済学的理由

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  • キム・ナヨン 韓国・ソウルのヤンジャン中学校社会科教師
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ソナは黒板の表を指しながら言った。

「その表に書いてある満足度に10を掛けて、満足度を貨幣価値で表すとします。ジェジュンが最初のチョコレートパイを食べて感じた満足度の9を貨幣価値に換算すると、90円になります。ジェジュンはチョコレートパイを1個買うとき、90円までは支払う意思があるということです。

もし、チョコレートパイの値段が1個あたり90円なら、ジェジュンは1個しか買わないでしょう。2つ食べたときの満足度は170円分なのに、2つ買ったら180円払わないといけなくなるから。ジェジュンにチョコパイを2個売るには、1個あたり85円にしないといけないと思います。もうちょっと工夫して、1個買ったら90円、2個買ったら170円というふうに売ることもできますね。

まとめ売りの商品は1個あたりの価格が下がる

3個入りは230円、4個入りは260円。『今日のセール! 4個お買い上げで1個おまけ!』なんてふうにも売れます。ちょっとお得な気分になりますよね? 人の心理を利用したマーケティングとでも言うのかな」

「ソナの説明、本当にすばらしいわ!」

ナ先生が満足そうな表情で言うと、ギョンホがこんなふうに付け加えた。

「限界効用が逓減するので、まとめ売りの商品は1個あたりの価格が下がる!」

「そうね。まさにこんな感じで、日常でよく見かけるものにも限界効用逓減が取り入れられている例がたくさんあります。今後、みんなが商品の価格を決めることがあれば、この点を考慮に入れてくださいね」

ナ先生は教室のスクリーンに写真を1枚映し出した。

「先生が東京ディズニーランドに行ったときに撮ったチケットの価格表です。大人のチケット料金を見てみましょうか。大人の1日券は5800円だけど、2日券は1万円、3日券は1万2900円ですね。ディズニーランド初日に1日遊んだときは5800円分の満足を感じても、2日目は4200円分の満足、3日目には2900円分の満足しか感じられなくなる。そんなふうにも解釈できない?」

「先生ってば、遊びに行ったら、遊ぶことだけ考えてくださいよ。そんなときまで授業のことなんか考えて!」

「ウフフ! どこに行っても、経済学の法則が使われているものを探しちゃうのよね。それでは、今日はここまで!」

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