味の素と大阪王将「冷凍餃子2トップ」を徹底解説 人気上昇中は「王マンドゥ」、大豆ミート餃子も

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2021年には豚肉を1.5倍に増量して旨味とジューシーさを出すなど、家庭でおいしい餃子を食べられるためのノウハウや、凍ったまま焼くための工夫などが至るところにちりばめられていて、進化が止まりません。

なんといっても魅力は「味のおいしさ」です。独自の研究で、食材や調味料などの配合量やバランスが検証されていて、「味の設計」がていねいに考えられています。そのため、とにかく味のクオリティーが高いです。

例えば、2022年の春にビールに合う餃子として発売された「黒胡椒にんにく餃子」は、口に入れたらにんにくの風味がふわっと広がり(先味)、噛んでいくと豚肉の旨味と甘みを感じ(中味)、最後は黒胡椒のピリッとした余韻(後味)が楽しめるという、口の中で味がどう広がっていくかまで考えられていて、これがおいしさの秘訣になっています。

羽根つき餃子が作れる仕組み

さらに、「羽根の素」で餃子の羽根が簡単に作れるというのが、発売当初は画期的でした。凍ったまま蒸し焼きにすると餃子の底に仕込んだ羽根の素が溶け出して、ギョーザに適度な水分を与えて美味しく蒸し上げることができる。

水分が蒸発した「羽根の素」はギョーザの底にとどまって、パリパリの羽根になるという仕組みです。きれいな羽根ができると、料理がうまくなったように思えてうれしくなりますね。大量生産や原料仕入れによって手ごろな価格で安定しておいしく、この商品単品で年間売り上げ200億円以上を誇るので、まさにキングオブ冷凍食品です。

あの羽根つきの餃子が自宅で作れるのが画期的だった(写真:『いますぐ食べたい!冷凍食品の本』より)

この味の素を猛追しているのが、年間100億円以上の売り上げを突破した「大阪王将 羽根つき餃子」です。

1993年の冷凍餃子。生協への冷凍食品販売を開始したときのもの(写真:イートアンドフーズ提供)

餃子チェーン店として店舗展開するなか、1993年に生協への冷凍餃子販売を皮切りに、2001年から量販店向けに販売を始めました。2005年には外食のクオリティーを楽しんでもらおうと「タレ」を付け、2014年には油・水なしで焼ける羽根つき餃子を売り出し、ついに2018年には「フタなし」で焼ける餃子に進化していきました。

大阪王将の冷凍餃子の魅力は大きく3つ。

1つめは秘伝のタレがついていること。しょうゆや酢、ラー油などで自分でタレを作ることはできますが、その手間が不要なのはうれしいです。さらに秘伝のタレをつけることでこの餃子は味が完成して、よりおいしく餃子を楽しむことができます。

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