吉本が「子ども育成」に積極投資する深い意味 各地でお笑いやK-POPダンス教室を実施する

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一方で「ふれあい」エリアで行われたのは、「アジア住みます芸人」たちが活動するアジア各国と万博記念公園をオンラインでつなぐ「オンライン社会科見学」。

タイとミャンマーの芸人が現地からさまざまなスポットを案内したほか、ミャンマーでは現地会場に集まった子どもたちも参加して、大阪会場の子どもたちとクイズやゲームをしたり、日本の漫画の話をしたりと大盛り上がり。子どもたちは国境を超えてリアルタイムのコミュニケーションを楽しんだ。

「オンライン社会科見学」内で行われた「海の向こうに仲間を作ろう大作戦!~ミャンマー編~」。大阪とミャンマーの会場の子どもたちが芸人と一緒にクイズやゲームで交流を楽しんだ(画像提供:吉本興業)

そのほか、「遊び」エリアでは、芸人と一緒に遊ぶ芸人縁日、落語家と一緒に寄席文字体験、芸人と来場者による三輪車レース、工作芸人とオリジナルゲーム作り、親子で作るバルーン体験、マジック教室、忍者体験、リアル謎解きゲームなど、いずれも芸人や落語家たちと一緒に写真を撮って体験できるさまざまなプログラムが、家族連れを楽しませた。

そんなにぎわいを見せたイベント会場が、夜は花火会場へと一変。ステージでのDJパフォーマンス、ミルクボーイら芸人のトークに続いて、約1万発の花火が音楽とともに盛大に打ち上げられ、家族で存分に楽しんだ1日のラストを締め括った。

吉本の次なるトライ

子どもへの福祉、教育を目的とした事業としては、吉本興業はこれまでにも無料で食事を提供する子ども食堂「あそぶガッコ食堂」を沖縄で運営してきているほか、大阪では市の子ども食堂に芸人が出向き、たこ焼きを振る舞って一緒に遊ぶ活動などを行ってきた。

それらを含め、これまでに単発的に実施してきた子ども向けのエンタメレッスンやスクールなどのイベント、福祉・教育にまつわる活動をその場だけで終わらせず、継続的に発展させようとするのが「よしもと放課後クラブ」だ。ソーシャルビジネスによる地方創生など社会貢献事業に幅広く取り組んできた吉本興業の次なるトライになる。

また今回開催された『よしもと放課後クラブ in 万博記念公園』は、2025年の大阪・関西万博で吉本興業が出展するパビリオンともテーマがリンクする。吉本興業にとっては、本イベントは2025年に向けたパイロット的な位置付けでもあるのだろう。

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