ドコモのdTV改めLemino「テレビの次」になれるか コンテンツを「見つけやすくする」仕組みの全貌

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ドコモ動画配信サービス「Lemino」の目玉は、トップ画面「エモートライン」。これによりユーザーがコンテンツを見つけやすくなるという(筆者撮影)
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NTTドコモの動画配信サービスがdTVからLemino(レミノ)へと名を変え、4月12日に再スタートを切った。伝わってくる情報の中に「コンテンツを見つけやすく」するための仕組みの話が盛んに出てくる。いったいどんな仕組みなのか強く興味を持った。

コンテンツを見つけやすくする仕組み

筆者は無類の映画ドラマ好きで、この10年ほどで続々出てきたSVODサービスに一通り加入してはコンテンツを楽しんできた。今も毎日3〜4種類のサービスを見て回り、新作をチェックしている。ただ最近は、「選べなくて疲れる」症状に陥っている。あまりにもコンテンツが次々に登場するので、どれを見るか検討するうちに30分くらい経ってしまい、決め手が見えないまま結局どれも見ずに終わることが増えているのだ。

どのサービスも新しいコンテンツを次々に出すことに夢中になるあまり、それぞれの中身をきちんと紹介してくれない。映画館で上映する映画は、公開が近づくと頑張ってその良さを伝えようとするし、さまざまなメディアが紹介もしてくれる。VODコンテンツは扱うメディアも少ないし、サービス画面上での2〜3行の紹介文を読むしかない。こんな短い文章で選べというのかと時に腹立たしくなる。

こんなに映画やドラマが好きで、ありとあらゆるコンテンツが気軽に視聴できるのに、選べないとはわれながら奇妙だと思う。自分が見たいコンテンツがどれか、見つけやすくなるならぜひ知りたい、使いたい。

Leminoがうたう「コンテンツを見つけやすくするための仕組み」とはいったいどのようなものなのか、NTTドコモ映像サービス部担当部長の田中智則氏に話を聞いた。

「見つけやすくする」仕組みは、トップ画面を2種類持っていることが根幹だ。一つは「おすすめ」画面で、他のサービス同様にさまざまな切り口でコンテンツが並んでいる。さらにもう一つのトップ画面「エモートライン」がある。これが「見つけやすくする」画面だ。

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