――動画配信のU-NEXTが堅調に伸びている一方で、ネットフリックスの会員数減少など、市場環境としては厳しいように見えます。
確かに、サブスク型の動画配信市場全体について言えば、やや踊り場に来ている感じは見られる。ただ、コロナの影響を大きく受けた市場ということもあり、揺り戻しの調整時期だと考えられる。そういう意味では、まだまだ全体で成長するだろう。
また、動画配信サービスの中でも、U-NEXTとネットフリックスでは考え方が違う。ネットフリックスはオリジナルコンテンツを作ることでユーザーを集めている。これはWOWOWのような衛星放送がやっていたサービスの考え方に近い。現在やや踊り場になっている理由としては、新しいオリジナルコンテンツの数が少なくなっているからだと分析している。
一方、U-NEXTはレンタルビデオの置き換えという発想でやっている。オリジナルコンテンツに頼らず、デジタル化が可能なあらゆるコンテンツをしっかりそろえていく考え方だ。この場合、特定のコンテンツが無いから解約するということにはならない。実際に、ネットフリックスの会員数減少の報道以降も(U-NEXTの会員数は)きちんと伸び続けている。
3番手は国内代表として誇れる
――国内の定額制動画配信サービス市場で3番手(日本企業ではトップ)ですがどのように認識していますか。
当然ながら上位2社は非常に強いグローバル企業なので、その中で3番手につけているのは、国内代表として誇れる立ち位置だと思う。アマゾンの場合はショッピングサービスの会員も含まれている。その意味で、国内企業が3位の位置につけているのは非常によい状態だろう。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
東洋経済ID 会員特典
東洋経済IDにご登録いただくと、無料会員限定記事を閲覧できるほか、記事のブックマークや著者フォロー機能、キャンペーン応募などの会員限定機能や特典をご利用いただけます。
東洋経済IDについての詳細はこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら