ディズニー、動画配信で「ネトフリ追撃」の本気度 進撃の巨人に韓国ドラマ、外部作品を急ぎ拡充

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
拡大
縮小

超人気スタジオであるマーベルやピクサーとの交流など、クリエーターのモチベーションを高める施策も打ち出した。

2021年10月に開かれたディズニープラスの作品発表会。ディズニー作品の一本足打法から脱却する姿勢がはっきり示された(撮影:今井康一)

特集「動画配信サバイバル」の他の記事を読む

巨艦がついに日本でも本格的に動き始めた――。

世界的なエンターテインメント企業であるウォルト・ディズニー。同社が運営する動画配信サービスのディズニープラスが、2021年10月のリニューアルを境に「非ディズニー作品」のラインナップを急速に充実させている。

新たなコンテンツブランド「スター」を立ち上げ、足元では『進撃の巨人』や『呪術廻戦』などの人気アニメに始まり、人気アイドルの映画『BLACKPINK THE MOVIE』、韓国ドラマ『キミと僕の警察学校』などを配信。今後もこうした傾向は加速し、主演・真田広之の『ショーグン』といったオリジナル作品18作を含む新作20作以上が発表されている。

「動画配信に振り切った」

また、TBSで2021年7月から放送されていた日曜劇場「TOKYO MER」も配信を開始。2022年3月には日本テレビと戦略的協業で合意し、4月期のドラマ「金田一少年の事件簿」を地上波放送後に世界配信する。

これまで、日本におけるディズニープラスはヒーロー映画の「マーベル」や「スター・ウォーズ」、アニメ「ピクサー」など、国際的に人気の高い自社コンテンツを売りにしてきた。ある動画配信サービス首脳は、ディズニーのなりふり構わぬ攻勢に「(DVDの販売・レンタル収入など)今までの資産をすべて捨て去るかのごとく、ヒステリックなほど動画配信に振り切った」と驚きを隠さない。

大胆な方針転換で追うのが、日本で順調に拡大する最大のライバル・ネットフリックスの背中だ。

次ページ無視できない外部作品の重要性
関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内