Netflixと全面対決「日の丸動画王」が明かす覚悟 テレビ局も太刀打ちできない国内勢トップとは

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「日本のプラットフォームがアジア展開を目指すべき」。U-NEXT社長の言葉からは、強い決意がうかがい知れます。

国内勢トップのユーネクスト・堤社長は「オリジナルは外資勢が注力している領域だが、ユーネクストでしか見られないコンテンツを整えていく」と語る(撮影:今井康一)

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ネットフリックスやAmazonプライムビデオなどがひしめく動画配信市場。そんな中、日本市場で外資の巨大資本とつばぜり合いを繰り広げるのが、国内勢でシェアトップの11.5%を誇るU-NEXT(ユーネクスト)だ。
日本のテレビ局なども動画配信に乗り出す中、月額2189円と比較的高い料金設定の同サービスが善戦する強みは何か。堤天心社長に直撃した。

戦術より体力と根性の勝負になる

――足元で258.7万人の会員数を、2025年8月期までに最大350万人へ成長させる野心的な目標を掲げています。

日本の中で一定以上のポジションを確保できた。私たちのサービスは、(他社と比較して)価格が高い。そのため総レベニューの面積(市場シェア)では、外資のネットフリックスやアマゾンなどに食らいついていけるポジションにいる。勝負のリングに立って、ファイティングポーズがとれる基盤は整ったというところだろう。

こうした会員数の伸びは、新型コロナによる巣ごもり需要で、動画配信全体が伸びたことによるのは間違いない。その中で、さまざまなジャンルを取り揃えていたことが、ユーザーからの支持に繋がった。

――2020年7月にインタビューした際には、「3サービスが生き残るので、そのトップ3に入りたい」という話がありました。足元では食らいつけている、と。

なんとか食らいつけている。日本ではアマゾン、ネットフリックス、ユーネクストというトップ3になっている。ただ、2021年秋からディズニーも本格的に日本で展開を始め外資が3つになった。これからますます力を入れてくるだろうから、まったく気は抜けない。

(動画配信専業の)3サービスが生き残るのか、価格やサービスが特殊なアマゾンを含めて4サービスなのか。アメリカのように、1人当たり平均3.7サービスを使うといった状況になれば、4~5サービスが生き残れるかもしれない。

いま、動画配信市場は「オープンな殴り合い」に近い市場になってきている。戦術的にああだ、こうだというより、(今後は)一定の体力と根性が要求されると想像している。

――「オープンな殴り合い」のカギを握るのは、足元で配信するヒット映画『花束みたいな恋をした』のような、人気映画の独占配信でしょうか。

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