WOWOW元エース「Netflix電撃移籍」の強烈な決め手 ハンコ文化のテレビと真逆、大きな裁量に驚き

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「ネットフリックスではとくに誰かの承認や決裁、『ハンコをもらう』ということがないんです――」

人材を引き寄せるネットフリックス。移籍から1年を迎えるクリエーターを直撃した(編集部撮影)

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「全裸監督」や「今際の国のアリス」など、日本発でも話題のオリジナル実写作品を数々生み出しているネットフリックス。その背景には、当初こそ20人だった社員が200人にまで拡大するなど、制作体制の拡充がある。中でも注目すべきなのが、元WOWOWのプロデューサー・岡野真紀子氏の移籍だ。
岡野氏はWOWOWのエースとして、同社の看板番組であるドラマWで『コールドケース 〜真実の扉〜』などの制作を担ってきた。そのエースが2021年4月にネットフリックスへ移籍し、山下智久主演の映画『恋に落ちた家』などの制作に携わる。
なぜ、岡野氏はネットフリックスへ移籍したのか。日本のテレビ局とネットフリックスの違いは何か、直撃した。

Netflixなら引き留めようがない

――WOWOWでは看板番組のプロデュースを担うエースでした。ネットフリックスに移籍する際、周囲の反応はどうでしたか。

ネガティブな反応は一切ありませんでした。「ついにこの時が来たか」という感じでした。ネットフリックスへ移籍することも一切隠さず、上司にも全部話したんですが、「もし違う会社なら止めたかもしれないが、ネットフリックスだったら頑張れとしか言えない」と、みんなが言ってくれました。

(反対されなかったのは)やはりネットフリックスがグローバルで勝負できることが大きいと思います。これは日本のテレビ局ではなかなかできません。また、潤沢な予算でクリエイティブを最優先して、真正面から作品作りをしている。誰もが羨ましかったんですよね。

「その環境で勝負したい」というのは、クリエーターなら誰でも思うよねと。会社や周りの反応もそうでした。おそらく、私も他の人に(ネットフリックスへ)行くと言われたら、そう思ったでしょう。

――移籍の決め手はなんだったのでしょうか。

決意した理由は3つあります。

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