【GWの家メシ】家族と食べる「最高の角煮」作り方 ちょっとした工夫で専門店の味を再現しました

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ただ、角煮に使うとどうしても日本の角煮というよりは台湾料理の風味に近くなると感じます。私の場合、魯肉飯(ルーローハン)を作る際にはコーラを使います。カラメル感とスパイス感が絶妙なんですよね。

ちなみに、コーラを使って魯肉飯を調理する時、中国のたまりじょうゆは選びません。エスニックな味付けの中に日本のしょうゆを使うと、全体がさっぱりとまとまるからです。同じように紹興酒ではなく、日本酒を使います。

実は私の作る料理にはこのあたりに秘密があって、完全に現地の味を再現するより、自分なりにカスタマイズすることにこだわりをもっているのです。

割合でいうと、6対4で現地寄り。ちょっと異国気分を味わえる。これが実は私たちが普段外で食べている飲食店の料理の根っこにあるものなのかもしれません。

本場の味は料理の真髄が詰まっている

「お店の味」と人が言う時、私は専門店の味だと思っていました。

しかし、世間は違うようです。チェーン店こそがお店の味という人もいます。決して冒険をしない味付けだけど、広く受け入れられる。大衆に愛される。それがチェーン店の秘密です。

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どちらかといえば、専門店より家庭料理に寄ったものともいえます。チェーン店のメニューは見た人に味を想像させて、想像したとおりのものが出てくる。それが一番大事だからです。

でも僕はやはり、専門店の味を出したいですね。欲を言えば、手間をかけないで、店の味に近づきたい。僕のレシピがウケている理由はそこにあるのかなと思います。

現地の味に寄せすぎると、好き嫌いは分かれてしまいます。ただ、本場の味にはその料理の真髄が詰まっている気がするんです。日本にローカライズされた料理もおいしいけれど、時には冒険して現地の味を取り入れたいですね。だれかに提供する時は、その両者の上手な塩梅が大事なのだと思います。

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