配属ガチャ、外れて嘆く人に教えたい心軽くする策 「人生はRPG」納得いくまでこだわるのもあり

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「配属ガチャ」はゲームでSSRが出やすいイベントを狙えば当たりの確率が上がるように、すべてが運だけで決まるわけではありません。事前の情報収集によりガチャの引きをよくすることもできます。できるだけ後悔のないように、自分で上げられる確率は上げていきましょう。

また、入社前からSSRにこだわりすぎず、よほどのハズレでないなら、一度その配属先で働いてみるのもいいと思います。実際に勤めてみたらよかったということもありますし、経験にはなりますから。

私がゲーム会社を退職する際に大御所の方から、「人生はRPG」と書かれたサイン色紙をいただきました。現実はゲームではありませんが、それでもリセットできるものは納得いくまでこだわって、自分の人生をより楽しくプレーしてもいいと思います。

会社側も「新人ガチャ」に期待しすぎ

(漫画:筆者作成)

新人が配属ガチャで悩むように、新人教育をする企業側の苦悩もよく耳にします。期待どおりの成長をしてくれないなど実務的な不満もあれば、何気ない一言が新人の価値観の否定につながったり、うまくほめないと承認欲求が満たされず不安にさせてしまったりします。

また、最近の若者はギラギラした出世欲がなく、それよりは定時で帰りたいし目立ちたくないなど、従来型の社員との価値観の違いで生じる問題もあり、離職防止や早期戦力化に悩むことが多いようです。

ネットを検索しても新入社員へのNGワードや対応策がたくさん出てきます。ただ、若者側だけに問題があるかというと、そうではないと思います。よくある「今時の若い人は、僕らのころは……」という思いにとらわれ、自分たちが古い価値観をバージョンアップできていないせいもあると思うのです。若者が配属ガチャでSSRを望んでしまうように、会社側も「新人ガチャ」に期待しすぎではないでしょうか。

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