「さっさと宿題が終わる子」に激変する6つのコツ カバンの中身は帰宅後すぐに全部出す

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「子どもが宿題に取りかかりやすくなる」簡単で効果てきめんの方法とは(写真:TATSU/PIXTA)

「子どもが宿題をやりたがらない。取りかかるのにすごく時間がかかる」

私が小学校の教壇に立っていたときも、その後に教育評論家になってからも、こうした悩みを非常に多くの親御さんから聞いてきました。

子どもがどんどん宿題をやってくれれば、親としては本当に助かりますよね。逆にあまりにやってくれないと、家の中が険悪な雰囲気になり、親子関係も悪化しかねません。

そこで、今回は子どもが宿題に取りかかりやすくするための簡単だけど効果てきめんの方法を6つ紹介いたします。

宿題に必要な物を全て出し、目に見える状態に

●カバンの中身を全部出す

Eさんの家では、子どもが学校から帰ってくると玄関に置いてある広くて浅い箱にカバンの中身を全部出すようにしたそうです。それから子どもは外に遊びに行くのですが、遊びから帰ってくると、その箱の中に算数のプリントや漢字ドリルなど、宿題に必要な物が全て出ていて、その一部あるいは半分くらいが目に見える状態になっています。それで宿題が手に取りやすくなって、親がガミガミ言う回数が半分以下になったそうです。

●取りあえず準備方式

その後、Eさんはさらに一歩進めて、遊びに行く前にその箱の中から宿題に必要な物を一式取り出して、テーブルの上に並べておくようにしました。子どもが自分でやる場合もありますが、親子で一緒にやる場合もあるそうです。これで、遊びから帰ってきてからの宿題への取りかかりがさらに楽になったそうです。

私はこうした方法を「取りあえず準備方式」と呼んでいます。さらに一歩進めるなら、やるところに下敷きを入れておくとか、問題集やドリルのやるページを開いておくなどもいいと思います。このように取りあえず準備しておくだけで、本格的に取りかかるときのハードルを下げることができます。

●取りあえず一問方式

取りあえず準備方式をさらにもう一歩進めるのが、取りあえず一問方式です。例えば次のように子どもに言います。

「算数プリント、一問だけやったら遊ぼう」「プリントに名前だけ書いてから遊ぼう」「ひと休みする前に、書き取り一字だけ書いておこう」

次ページ一問・一字だけなら、かなり取りかかりやすい
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