ところがその約束が裏切られてしまったために、怒る視聴者が続出しました。
とってつけたような最終回の狙いは?
筆者もこの「とってつけたような最終回」には首をひねるばかり。あの優秀な制作スタッフがなぜこんな最終回を制作したのだろうかと。何よりも最も気になったのが、昼間の再放送の視聴率でした。甲斐享が出演したのは、3年間で57話。再放送の視聴率が下がり、今後、編成しづらくなれば経済的にも大きな損失です。
こんな最終回を見せられて、自分も含めて、甲斐享が出演する回の再放送を、視聴者はどんな気持ちで見るのだろうか。
「右京を裏切っていたヤツの話なんて、見たくない。亀山薫と神戸尊の再放送だけ見よう」と思うか、
「ダークナイトだった片鱗を見つけてやろう」と思うか。
そんなことを考えていたところに、3月30日から、甲斐享の出演回が続々と再放送。自分を実験台に再放送を見直してみると……「えっ、普通に見てしまう……」。
深読みをすることもなく、伏線を探すこともなく、いつもと同じように見てしまったのです。しかも、甲斐享がダークナイトだったことさえ、忘れています!
あ〜、最終回はなかったことにできるんだ。
その事実にやっと気づいた筆者。4月に入ってから、この再放送の視聴率はうなぎ上り。11%台の視聴率を連発しています。おそらく筆者と同じように、甲斐享の出演回をどのような気持ちで見るか、試してみた視聴者が多かったのではないでしょうか。
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