幸楽苑の「420円モーニング」魅力的なのに惜しい訳 商品はいいのにブランディング面に浮かぶ疑問

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「幸楽苑」の特徴のひとつが調味料の多さです。テーブルにはズラリとオリジナル調味料が並んでいます。後半にこの調味料で味に変化をつけるのが密かな楽しみです。

オリジナル調味料、左から幸楽苑の素・白胡椒・醤油・醸造酢・辣油(筆者撮影)

温泉たまごには醤油にプラスしてラー油を1滴たらせば、ごま油の香りとラー油のピリ辛で食欲がアップします。

スープにはまずは胡椒を入れて、スパイスで大人の味わいに。後半は酢を入れて味を引き締めるのが個人的な定番です。ラストはスープにライスを入れてぞうすいにして、さらなる味変を。お酢が入ったスープなので、最後の一口までさっぱり食べられます。

なぞの旨辛調味料幸楽苑の素をポトリ(筆者撮影)

途中で「幸楽苑の素」を垂らすと、ピリリとした刺激ととろりとした甘味をプラスしてくれます。

「幸楽苑の素」は、サントリー酒類株式会社の協力のもと開発された万能調味料で、ねっとりとした粘度がある透明の液体で、甘辛くてさっぱりしてすっぱい、何味とも説明しがたいけれどうまい、ボトルには「青唐辛子入り甘辛ソース」という記載があります。

時間のない平日の朝はそのまま食べてもおいしいけれど、時間があるときは、あれこれ実験気分で自分オリジナルの味を開発するのもおすすめです。

「中華そば290円」から値上げ、路線変更

「幸楽苑」は目玉メニューとして290円で「中華そば」を販売する、低価格帯のラーメンチェーンとして人気を博したお店です。店の看板には店名よりも大きな文字で「中華そば290円」と書かれていたので「幸楽苑イコール中華そば290円の店」と記憶している方も多いはず。

(筆者撮影)

2015年に路線変更に舵を切り目玉の290円「中華そば」をメニューからなくし、看板商品を520円の「醤油らーめん 司」へと変更。実質値上げとなりました。

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