幸楽苑の「420円モーニング」魅力的なのに惜しい訳 商品はいいのにブランディング面に浮かぶ疑問

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野菜スープ(塩味)は、とにかく野菜の量がすごい、スープの上に野菜がトッピングされているのではなく、スープの中には氷山のごとく野菜が隠れています。お箸で持ち上げるとずっしりとした重量感が手に伝わってきます。

野菜不足の人にこそラーメン屋「幸楽苑」のモーニングをおすすめしたいワケ

スープの中は具沢山。もやし、たまねぎ、小松菜、にんじん、きくらげ、キャベツ、ねぎ入り(筆者撮影)

スープの中には、もやし、たまねぎ、小松菜、にんじん、きくらげ、キャベツ、ねぎがこれでもかというほど入っており、サラダよりも、はるかに野菜不足を補えている気がします。

そして何よりスープがおいしい。あっさりさっぱりしていながらも、薄くもないし、物足りなくもない。朝のからっぽの胃に優しいうえに、舌も喜ぶ、野菜スープの甘味に魚介だしがプラスされた奥行きのある味がたまりません。

ラーメンの麺代わりになるほどのボリューム。お箸がしなるほどの野菜が入っています(筆者撮影)

塩野菜たんめんのスープを使用しているのではないかと思い店員さんに確認したところ、「スープのベースは同じものだけれど、スープ用の調理法で作っているので、煮込み具合などが違うため、仕上がりの味はたんめんよりもあっさりしている」とのことでした。

そのまま流用するのではなく、ラーメンのスープをベースに転用しつつも、きちんとスープ用にレシピを開発している企業姿勢に、好感度がアップします。

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