塾なしで「開成合格」何ともスゴい"家族の教え" 「習いごとは絶対に直前まで続けたほうがいい」

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冒頭のように塾の模試の結果がいまいちな成績だったこと、塾の説明会を聞いたお母さんが「勉強はそこまでお金をかけなくてもできる」と思ったこと、さらに「塾に行くなら、私も専業主婦を辞めて働かないといけないが、そのとき3人目を考えていた。ぎん太に赤ちゃんと塾、どっちがいいか聞いたら『赤ちゃん』と即答した」などの理由から、塾なし受験に決定した。

スケジュールは、「予習シリーズの進度になるべく合わせたかったんですが、だいぶ遅れていて。でも自分が決めたスケジュールじゃないと納得しないと思ったので、『これでいい?』と聞きながら、ぎん太が決めている体で私が決めていきました」とお母さん。

習い事は続けていた

ぎん太くんは通塾しなかったメリットについて、

「わからないところはとことん時間がかけてでき、わかるところはポンポン進めたこと。あと、僕に合った勉強のやり方をいちばん僕をそばで見てわかってくれている人(お母さん)が、提案してくれたので、無駄がなかった。逆に塾に行っていたら、塾の進度に流されて、本当にやらなければならない勉強ができなかったと思う」

ちなみにお母さんは、小5の夏までは一緒にテキストを読み、例題を解いていたそうだが、難易度が上がる小5の夏以降は、国語以外はスケジュール管理と丸つけのみを担当した。

「国語は入試前日まで、ぎん太くんの解答と模範解答を見ながら分析して教えていました。算数は『解けない』と言われたときに、一気に解説を見てしまうより、自分で考える部分が多くなるように、1行ずつ解説を読んでは『わかった?』と確認することで対応」したという。

勉強の難易度が徐々に上がってきても、自分の子どものことをいちばんわかっていれば、よき伴走者になれるというわけだ。

それは、習いごととの両立にも徹底されていた。中学受験を機に、習いごとを整理する家庭が多いがぎん太くんは6年生のときまで、空手とピアノ、水泳を続けた。

「習いごとを続けたのは、母から息抜きは大事だよと言われて『確かにそうだ』と思ったから。今思うと、習いごとがなかったら本当につらかったと思うので、『習いごとは絶対に直前まで続けたほうがいい!』と受験生のみんなに伝えたい」(ぎん太くん)

受験期になると、子どもが続けたくても、親が習いごとを辞めさせたり、塾から辞めるように促されたりする場合も多いと聞くが、ぎん太家はその反対だ。

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