宇宙に思いを馳せると私たちの本質が見えてくる 観測可能な星の数はビーチの砂つぶの数と同じ
ラニアケア超銀河団の外にも、果てしなく、同じように超銀河団、銀河、星々が分布しています。私たちが観測可能な宇宙は930億光年にわたり、合計数兆個の銀河があり、およそ100000000000000000000000個(数兆個×数千億)の星があります。この数は0が23個ありますが、数学的には10の23乗と表現します。地球上のビーチの砂つぶを全部数えても10の23乗にしかならないことを考えると、途轍もなく大きな数です。
さらに、星の周りには惑星があり、天の川銀河の星には平均10個の惑星があると予想されていますから、観測可能な宇宙にある惑星の数はおよそ10の24乗個です。こんなに惑星があるのに、地球外生命がいないほうがおかしいような気がします。
無数の星、生命の中にポツン
観測可能な宇宙を超えて観測不可能な宇宙が、おそらく無限に広がっています。この無限の宇宙では、無数の銀河と星と、無数の生命があります。その中にポツン、と地球があって、ポツン、とあなたはいるのです。
夜空を見上げて宇宙を感じてください。宇宙は果てしなく広がり、圧倒的なパワーを持っています。しかし宇宙は何も言いません。宇宙は何が正しくて何が間違っているのか、人間はどう生きるべきなのか? 判断しません。そして、あなたを判断することもないし、あなたに価値を与えません。宇宙はただ、あるのです。
例えば宇宙は、テストの点や偏差値であなたの価値を決めません。テストの点が40点であることを評価するのは学校であり社会であり、あなたです。宇宙は評価も判断もしません。テストとはある分野(教科)の一側面の評価法に過ぎず、あなたの価値を判断できるものではありません。そんな限られた基準で、学校や社会や他人に、あなたの価値を判断させてはいけません。
もし、自分はいい点が取りたい、しかし頑張っても、何度やっても40点の結果しか出ないのであれば、そのテストはあなたに適したテストではないのです。宇宙はあなたに価値を与えない、あなたの価値はあなたが決めます。
また、宇宙はスクールカーストや社会人カースト(格差、勝ち組・負け組など)であなたの価値を決めません。そうするのは集団に属する人々であり、あなたです。宇宙は評価も判断もしません。ある集団内にヒエラルキーを作ることで、自分たちの下を作り、自分たちに価値を見出そうとする試みに過ぎません。しかしあなたの価値はあなたにしか決められないのです。社会や学校や集団のヒエラルキーに影響されてはいけません。
そしてあなたにも他人の価値を決めることはできません。自分のことは自分にしかわからないからです。
無数の銀河や星を作り、生命を生み出すパワフルな宇宙はただ存在し、黙っています。答えはくれないし、答えもないと思います。自分の価値は自分で決めてください(※注)。宇宙の探究は自分の探求です。
(※)集団で同じ地球に住んでいる限り、自分で決める価値が他人を脅かすもの、傷つけるものである場合は、社会的に隔離されなければいけません。
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