ナポリタン「一品料理じゃなかった」昔の驚きの姿 元々は高級料理、なぜ家庭向けで広まったのか
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昭和初期の銀座に、帝国ホテルで修業したシェフが料理長を務める「スコット」というフランス料理店がありました。
食通で有名だったコメディアン・古川緑波によると、スコットの名物はスパゲッティ・ナポリタンだったそうです。
スコットのシェフが修業した帝国ホテルの第11代料理長・村上信夫によると、昭和の初めの頃の帝国ホテルのフレンチは、近代フランス料理の父と言われるエスコフィエの『Le Guide Culinaire』を教科書としていました。
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その『Le Guide Culinaire』に、その名もズバリNapolitaine(ナポリタン)という料理がありました。
家庭料理へと変化したスパゲッティ・ナポリタン
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これがエスコフィエのNapolitaineレシピ。茹でたスパゲッティを粉チーズ、トマトピューレ、バターで和えた料理です。
このNapolitaineは、一品料理ではなくガルニチュール(添え物、付け合せ)に使う料理。
東京の古典的な洋食やお子様ランチ、弁当に少量のスパゲッティ・ナポリタンがちょこんと添えられていることがありますが、あれがフランス料理Napolitaineの本来の姿。
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