テロ組織、古代アッシリアの遺構を破壊

<動画>過激派組織ISの止まらない蛮行

4月11日、過激派組織「イスラム国(IS)」が、イラクの古代アッシリアのニムルドを破壊したことを示すビデオをウェブサイト内に公開した。

3月6日、ロイター通信社はISの兵士が幾多の攻撃の一つとして、世界最高の考古学的価値を持つニムルドを略奪したと報じたが、今回のビデオにより、その詳細が明らかになった。

ニルムドは、かつてアッシリア帝国の首都だった

ニムルドは、紀元前1250 年頃に築き上げられた。それから4世紀後、当時は地球上で最も力のある国家で今のエジプト、トルコ、イランがある地域にまで領土を拡大したアッシリア帝国の首都となった。

残存する遺跡にある貴重な石像などは、バクダッドやロンドンの大英博物館内で保管されている。19世紀以来続いた発掘作業において、イギリスの考古学者マックス・マローワンと彼の妻であるアガサ・クリスティはニムルドで共に働いていたことがある。しかし、数年前に発掘作業は終わっており、残されていたのは、その遺構だ。

ビデオの中で、ISの兵士は次のように述べている。「神はここイスラム国家において我々を讃えている。古代より神以外のものを崇拝していたものを破壊しようとした我らに手を差し伸べている。我々を見よ。全ての賞賛を神へ。我々は全ての像や遺跡を破壊するであろう」。

仕掛けられた爆薬の前に立ち、先ほどとは別の男が次のように話している。「我々は多神教の象徴を廃絶し、我々が得る領土一つ一つに一神教を広める。神の名により、我々は多神教の象徴を破壊する。そしてシーア派の墳墓や神殿を破壊するであろう。我々は(キリスト教の)十字架を粉砕し、異教徒の母国である米国中央にあるブラックハウス(ホワイトハウス)をも破壊するであろう」。

ビデオでは、IS過激派が遺跡のある土地を大量の爆薬を使って爆発させる前に、遺物破壊のために、ハンマー、電気ドリル、チェーンソーなどを使っていたことがわかった。

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