「7浪で一橋に合格」父と先生が放った強烈な一言 一橋にこだわった理由、猛勉強した彼のその後

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「岩手大学にいたとき、教授のご厚意で上智大学の授業を見学する機会に恵まれたのですが、そこでつながったドイツ人の先生が、ドイツ語の作文の添削を引き受けてくださったのです。7浪目の二次試験の直前まで、オフの日に上智大学まで行って答案の添削を受けていました」

こうして1年かけて準備をし、7浪目のセンター試験に臨みます。結果は69%(552/800点)でE判定。しかし、その結果も彼にとっては想定内でした。

「大学時代の勉強や、上智大学で受けた添削で記述対策をバッチリしていたので、足切りにさえ合わなければ受かるという確信がありました。とにかく祈る日々が続きましたが、二次試験の受験票が届いた時に受かったと思いました

こうして二次試験を受けた後に合格を確信。無事合格通知も届き、7浪で念願であった一橋大学への合格を掴み取ったのです

「知力は裏切らない」ことを伝えていく

合格後は非常勤講師をしながらオフの日に一橋大学に通ったと言うささちかさん。大学生活はかつて担任に言われたようにつまらないことはまったくなく、充実していたと言います。「父親や、予備校の担任を見返したかったから頑張れた」という彼の瞳には、晴れ晴れとした笑顔が浮かんでいました。

「一橋は恵まれた環境でした。勤務する学校の教材研究で困ったら専門家がいるし、大体の要望に応えていただける環境でとても楽しかったです。よく『受験勉強は役に立たない』と聞きますが、一橋で私が学んだ限りではまったくそんなことはなかったです」

7年の浪人を通して念願の生活を手に入れた彼に、浪人をしてよかったことを聞くと「『知力は裏切らない』という成功体験を得たこと」との答えが返ってきました。

「私は人間関係で苦労しました。人間は無自覚のうちに裏切ってしまうことがあります。でも、知力は絶対に裏切りません。勉強をして得たものが今の仕事や自信につながっています」

大学受験で失敗をし続けた彼が、主体的に学び続けることで身につけた自己肯定感。それは今でも教壇で生かされています。

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