教団内部では大川氏の復活を願う祈りが行われている。筆者が取材したかぎりでは、信者たちは復活を信じているのか、喪に服するような様子は感じられない。しかし「復活」が具体的に何を指すのか、現時点では不明だ。
大川氏が死去直前に遺した言葉や霊言が、3月5日から教団内で信者に向けて順次発表されている。とはいえ、現時点では、大川氏の死や後継者について教団の方針が明示されているわけでもないようだ。今後の教団が進む方向は、現時点ではまったく予測できない。
一方で、大川氏の死に際して1つ、確実にいえることがある。幸福の科学を立宗してからの彼の人生は、親族の排斥を繰り返す一生だったということだ。
宗教法人化後の1992年。大川氏は、初期の教団を支えてきた父・善川を教団運営から実質的に排除。影響力を失った善川は徳島在住のまま2003年に死去した。2011年には妻・きょう子氏を永久追放し、2012年に離婚成立。2018年には長男・宏洋氏が教団を離脱し、翌年付で教団が懲戒免職。次男、三男は過去世を降格され幹部の役職を解かれた。次女も教団を去っている。5人の子供のうち、最後に残っていた長女・咲也加氏は前述のとおり、大川氏の死の直前に降格された。
少なくとも大川氏自身は、自分の肉親たちと和解することはもうできない。
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