3代目「カングー」ついに見えた日本仕様の全貌 黒バンパー&ディーゼルも選べて384万円~

✎ 1〜 ✎ 132 ✎ 133 ✎ 134 ✎ 最新
拡大
縮小

先にブラックバンパー仕様の「クレアティフ」と、ボディ同色バンパー仕様の「インテンス」があることをお伝えしたが、この他にベースモデルとして受注生産の「ゼン」と、特別仕様車の「プルミエールエディション」も用意される。

ボディ同色バンパーとなるインテンス(写真:ルノー・ジャポン)

クレアティフとインテンスはほぼ同等の装備を持ち、いずれもガソリンが395万円、ディーゼルが419万円。ゼンはブラックバンパー仕様で、レーンセンタリングアシストやフルデジタルメーターなど一部の装備が簡略化され、384万円(ガソリンのみ)だ。なお、これまでと同様にマルチルーフレールは、オプションで装着できる。

「最初の」という意味を持つプルミエールエディションは、クレアティフをベースとした特別仕様車で、クレアティフには設定のない「ブラウン テラコッタ M」「グリ ハイランド M」「ブルー ソーダライト M 」のボディカラーが組み合わされる。価格はガソリンが405万5000円、ディーゼルが425万5000円だが、ここには5万5000円のメタリックペイント代が含まれるから、実質価格アップはない。

きっとすぐに受け入れられる

カングーは、ルノー車を広く日本のユーザーに広め、さらに日本独自のカルチャーを生み出した稀有なクルマだ。

新型は、長く親しまれてきたデカングーこと2代目カングーとは、たしかに違う部分も多い。しかし、13年ぶりのフルモデルチェンジなのである。一般的なモデルでいえば、2世代分の進化を一気に遂げたといってもいい。

使い始めてみればその進化を実感できるであろうし、最初は違和感を覚えるかもしれないスタイリングにも、じわじわと“カングーらしさ”を感じてくるはずだ。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

振り返ってみれば、初代がマイナーチェンジしたときも2代目へとフルモデルチェンジしたときも、その2代目がマイナーチェンジしたときも、カングーのスタイルチェンジにはいつも違和感を覚え、でもいつの間にか馴染んでしまっているのである。

待望のブラックバンパーをレギュラーラインナップに加えた3代目カングーが日本の街に定着する日は、遠くないだろう。

この記事の画像を見る(9枚)
木谷 宗義 自動車編集者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

きたに むねよし / Muneyoshi Kitani

1981年、神奈川県生まれ。大学卒業後、専門学校で編集を学び、2006年よりフリーランスの編集者/ライターとしてキャリアをスタート。取材・執筆、編集、ディレクション業務のほか、当初よりメディア運営に携わる。現在は自動車編集者として、初心者向けからマニア向けまで幅広く自動車コンテンツの制作やプロデュースを行う。type-e.inc代表取締役。

この著者の記事一覧はこちら
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT