3代目「カングー」ついに見えた日本仕様の全貌 黒バンパー&ディーゼルも選べて384万円~

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先にブラックバンパー仕様の「クレアティフ」と、ボディ同色バンパー仕様の「インテンス」があることをお伝えしたが、この他にベースモデルとして受注生産の「ゼン」と、特別仕様車の「プルミエールエディション」も用意される。

ボディ同色バンパーとなるインテンス(写真:ルノー・ジャポン)

クレアティフとインテンスはほぼ同等の装備を持ち、いずれもガソリンが395万円、ディーゼルが419万円。ゼンはブラックバンパー仕様で、レーンセンタリングアシストやフルデジタルメーターなど一部の装備が簡略化され、384万円(ガソリンのみ)だ。なお、これまでと同様にマルチルーフレールは、オプションで装着できる。

「最初の」という意味を持つプルミエールエディションは、クレアティフをベースとした特別仕様車で、クレアティフには設定のない「ブラウン テラコッタ M」「グリ ハイランド M」「ブルー ソーダライト M 」のボディカラーが組み合わされる。価格はガソリンが405万5000円、ディーゼルが425万5000円だが、ここには5万5000円のメタリックペイント代が含まれるから、実質価格アップはない。

きっとすぐに受け入れられる

カングーは、ルノー車を広く日本のユーザーに広め、さらに日本独自のカルチャーを生み出した稀有なクルマだ。

新型は、長く親しまれてきたデカングーこと2代目カングーとは、たしかに違う部分も多い。しかし、13年ぶりのフルモデルチェンジなのである。一般的なモデルでいえば、2世代分の進化を一気に遂げたといってもいい。

使い始めてみればその進化を実感できるであろうし、最初は違和感を覚えるかもしれないスタイリングにも、じわじわと“カングーらしさ”を感じてくるはずだ。

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振り返ってみれば、初代がマイナーチェンジしたときも2代目へとフルモデルチェンジしたときも、その2代目がマイナーチェンジしたときも、カングーのスタイルチェンジにはいつも違和感を覚え、でもいつの間にか馴染んでしまっているのである。

待望のブラックバンパーをレギュラーラインナップに加えた3代目カングーが日本の街に定着する日は、遠くないだろう。

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木谷 宗義 自動車編集者

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きたに むねよし / Muneyoshi Kitani

1981年、神奈川県生まれ。大学卒業後、専門学校で編集を学び、2006年よりフリーランスの編集者/ライターとしてキャリアをスタート。取材・執筆、編集、ディレクション業務のほか、当初よりメディア運営に携わる。現在は自動車編集者として、初心者向けからマニア向けまで幅広く自動車コンテンツの制作やプロデュースを行う。type-e.inc代表取締役。

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