東大生=親ガチャ成功者と羨む人に伝えたい盲点 教育格差を乗り越える「逆転のチャンス」を生かせ!

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『ドラゴン桜2』のワンシーン
一発逆転で人生を大きく変えられる可能性があります(漫画:©︎三田紀房/コルク)
記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がよい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う会社「カルペ・ディエム」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。
第51回は「逆転合格」を目指す意義について、西岡氏が解説します。
この連載のほかの記事はこちらからご覧ください。

受験なんて結局、親ガチャ?

2月25日、26日にいよいよ2023年度東大入試が実施され、そしてこの連載もそろそろスタートして1年になります。

そんな節目の時期なので、今週はいつもと違って、「僕が今、なぜこういう活動をしているのか」について、みなさんに共有させていただきたいと思います。

僕は今、逆転合格した「ドラゴン桜的な東大生」を集め、その子たちの東大合格までの道のりを調べ、それを型化して、全国20校以上の学校に教育プログラムとして提供したり、書籍として出版したり、または直接指導して、次の逆転合格を手伝ったりしています。

そんな中でよく、「受験なんて結局、親ガチャでしょ?」というご意見をいただきます。親ガチャという言葉が流行して久しく、最近では学生も大人も「親の年収や家庭環境・与えられた条件の中で生きていくしかない」という諦観を持っている人が多いように感じられます。

そんな人たちから、

「結局東大生の親だって年収が高い場合が多いし、親ガチャ勝負なんじゃないの?」

「結局社会なんて親ガチャなんだから、努力して自分の人生を変えられる人なんて一握りなんじゃない?」

「西岡さんは逆転合格とかドラゴン桜的な受験を推進するけれど、それにどれくらい意味があるの?」

というご質問をいただくわけです。今日は、そんなご質問に対する回答、「僕が逆転合格・ドラゴン桜を推進する理由」をお話しさせていただきたいと思います。

まずは『ドラゴン桜2』の漫画をご覧ください。これは、桜木先生が「逆転合格の意義」について語っている場面です。

※外部配信先では図や画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

「ドラゴン桜2」で逆転合格の意義を解説するシーン
(漫画:©︎三田紀房/コルク)
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