いかがでしたか。教育格差を超えることができる手段が「逆転合格」であるというのが桜木先生の主張なわけですね。
僕は、ドラゴン桜著者の三田紀房先生に「どうしてドラゴン桜という作品を作ろうと思ったんですか?」と聞いたことがあります。
それに対して三田先生は、こんなふうに答えていました。
「日本の受験システムは、
確かに、「親ガチャ」は存在しています。親の年収や家庭環境など、生まれた家庭で差が出てしまうことは、厳然たる事実でしょう。
でも、日本という国に生まれている人であれば誰でも、それを壊す機会である「頑張って勉強すればその差異を覆せる可能性のあるチケット」を持っていると言えます。
もちろん、「どんな人でも絶対に、努力すれば親ガチャを打破できる」と言う気はありません。大変な環境にいて、勉強どころではない人もいると思います。また、勉強においても、生まれつきの才能を持っている人もいますから、「受験=完全に平等な勝負」とは言いません。
しかし、「日本に生まれている人であれば誰でも、日本一の環境に行けるチケットをみんなが持っていて、その手段が用意されている」という三田先生の考え方は確かに事実であり、そしてもっと多くの学生が、大人が、そのことを知っていていいのではないかと思うのです。
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