ランキングは、東洋経済が作成した各大学法人の財務状況をまとめた「私立大学財政データ」をもとにしている。調査対象は財務状況を確認できる665法人で、小学校や高校、短大、大学院大学を運営している学校法人も含まれる。
特別な要因が利益率を高める
ただ、大学を運営する学校法人は株式会社のように利益を追求するものではなく、この比率が高ければいいというものではない。黒字を確保しながら、教育や研究に十分に投資をしているかが重要だ。
経常収支差額比率だけでなく、外部負債などの他の指標も含めて経営の持続性を測る必要があるため、あくまで経営の安定性を測る一指標としてランキングをみてもらいたい。
ランキングの1位は山口短期大学を運営する第二麻生学園で経常収支差額比率は69.9%にも及ぶ。2021年度に10億円もの寄付金を計上しており、収入を大きく押し上げた。2017~2020年度の経常収支差額は1.6~1.9億円程度の赤字だったが、2021年度は収支が改善し、経常収支差額比率が大きく押し上がった。

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