「人を攻撃する人」ほど認知症になりやすいワケ 怒りは表現してしまうとどんどん大きくなる

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攻撃的な物言いを辞さない姿勢、知らないうちに「ののしり体質」になってしまっているかもしれません(写真:Graphs/PIXTA)
イライラしているとき、何か不満が溜まっているとき、憂さ晴らしのようについ、他人に対して攻撃的な言葉を投げかけてしまうことは誰にでもあると思います。しかし、他人を攻撃したり否定的な目で見たりすることは、逆に自分にとってマイナスの効果を生んでしまうのだそうです。ここでは、怒りに吞み込まれず穏やかな気持ちで過ごすヒントを、言語学者の堀田秀吾氏の著書『誰でもできるのにほとんどの人がやっていない 科学の力で元気になる38のコツ』より、一部抜粋・再編集してご紹介します。

他人をののしると自分が損をする

ネット社会と言われるようになって久しいですが、SNS上などで匿名でコメントをできる場がどんどん増えています。

普段は腰が低く見えるけれど、ネットでは攻撃的な物言いを辞さない、いわゆる「ネット弁慶」というような人も少なくありません。

批判する対象が見知らぬ他人であれば、なおさら攻撃的になり、それをストレス解消の手段にしている……という人がいるかもしれませんが、これは止めておくべき行動です。

東フィンランド大学のネウヴォネンらによる研究で、世間や他人に批判的な物言いをする度合いを測る実験が行われました。

この結果、「人を信用できない」と考えて、攻撃的な物言いをしている人は、認知症になるリスクが高くなるという結果が得られたそうです。

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