「顔の見えない男性」に恋した彼女の"驚く顛末" 「メタバース婚活」で本気の恋愛はできるのか

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2人は2022年、VRChatで合コンを開催しました。リアルな合コンでは誰かに人気が集中しがちですが、メタバース合コンは男女6対6でも4組ほどカップルが成立するなど、人気が分散したといいます。また、リアルの婚活パーティーでは、参加女性の半分近くがマッチング希望を白紙で提出することもあり、女性からの申し込み0人の男性が多く生まれてしまいます。

婚活始める前は「誰でもいいです」と言っていたはずなのに、いざ男性から申し込みされても気持ちが動かず断る女性は珍しくない。断る理由はいろいろですが、その1つが外見です。ルックスの好みはさまざまですが、比較検討できる仕組みは、選ばれない“敗者”を生む可能性もあります。

なみしろさんによると、よく知らない男性相手でも、見た目がアバターだからこそ打ち解けて話せたそうです。

東京都市大学、TIS、岡山理科大学、工学院大学による研究チームが発表した論文「身体的アバタを介した自己開示と互恵性 ―『思わず話してた』―」によると、本人に似ていないアバターを使用するほうが、相手に対し自分のことを多く話してしまう傾向があるといいます。本人の年齢、性別、社会的背景がわからない状態だと自己開示が促進されるのです。

美少女アバターを利用することを『バ美肉(バーチャル美少女受肉)』と呼び、メタバースでは男性が美少女アバターを利用するというカルチャーがあります。男性が女性アバターを使う理由は、話しかけてもらいやすくなり、コミュニケーションもとりやすくなるためです。

美少女アバターの相手とため口で話していたら、実は自分より10歳以上年上の男性だった――ということもよくあるそうです。

「美少女アバター」を使う男性をどう思ったか

紫亜さん(仮名・20代男性)も、女性アバターを使う一人。最近、メタバースで彼女ができました。なお、お付き合いすることになる小賀さん(仮名・20代女性)と初めて会ったときは、彼女は男性アバターを纏っていたとのこと。小賀さんは、男性が女性アバターを使うことについてどう感じていたのでしょうか。

「メタバースはそういうものなので気にならなかったです。男性なのはわかっていたけれど、身構えることもなく自然体で話せました。実際に会ったときもデートというよりオフ会に参加するぐらいの感覚でリラックスでき、どんな人かわかっていたので相手の顔は気にならなかったです」

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