「駅の周辺にも結構あるんですよね。たとえば、一度たたんだ銭湯を息子さんが継いでリニューアルしてやっていたり。昔の雰囲気は残しながら、外観をきれいにしてやっています。普通に八百屋さんとかお肉屋さんの並びで、商店街の中にぽつんと。なかなか活気があって、そういう町も悪くない。そう思っている若い方も多いようです」(神崎さん)
昔ながらの商店街がいまも活気にあふれていて、銭湯も元気に営業中、さらにちょっと足を延ばせばアリオのような商業施設もあるし、電車に乗れば北千住のターミナルもすぐ目の前だ。
都心が近い住宅地
東京の下町というと、ゴミゴミしたイメージが先行するという人もいるかもしれない。確かに、道はあんがいに入り組んでいて、似たような道筋が多いので迷うこともありそうだ。しかし、どことなく住みやすい雰囲気は、はやりの新しい町と比べても遜色はない。それでいて、たぶんお家賃もお安めだ。
「都心も近いですからね。住みやすいと思いますよ。新しいマンションができて若いファミリーも増えていますし。それに、西新井駅もちょうどリニューアル工事をしています。以前の駅も、雰囲気があってよかったんですが、新しい駅にも期待してください」(神崎さん)
廃線跡は完全に市街地・住宅地の中にのまれたが、暮らしの中に東武の電車が息づく下町エリア。スカイツリーがそびえる墨田区もまた下町だが、こちらは少し違う雰囲気だ。スカイツリーラインという呼び名がなんだか不釣り合い……と思ってしまうくらいに、平和な下町の住宅地。めぼしい観光地はないが、休日にぶらりと散歩にやってきても、案外楽しいものである。
