「駅の周辺にも結構あるんですよね。たとえば、一度たたんだ銭湯を息子さんが継いでリニューアルしてやっていたり。昔の雰囲気は残しながら、外観をきれいにしてやっています。普通に八百屋さんとかお肉屋さんの並びで、商店街の中にぽつんと。なかなか活気があって、そういう町も悪くない。そう思っている若い方も多いようです」(神崎さん)
昔ながらの商店街がいまも活気にあふれていて、銭湯も元気に営業中、さらにちょっと足を延ばせばアリオのような商業施設もあるし、電車に乗れば北千住のターミナルもすぐ目の前だ。
都心が近い住宅地
東京の下町というと、ゴミゴミしたイメージが先行するという人もいるかもしれない。確かに、道はあんがいに入り組んでいて、似たような道筋が多いので迷うこともありそうだ。しかし、どことなく住みやすい雰囲気は、はやりの新しい町と比べても遜色はない。それでいて、たぶんお家賃もお安めだ。
「都心も近いですからね。住みやすいと思いますよ。新しいマンションができて若いファミリーも増えていますし。それに、西新井駅もちょうどリニューアル工事をしています。以前の駅も、雰囲気があってよかったんですが、新しい駅にも期待してください」(神崎さん)
東武スカイツリーライン・北千住―西新井間の途中駅
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土手の上からそのままホームが伸びたような構造の小菅駅。
改札からホームまでは案外距離がある(撮影:鼠入昌史)
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小菅駅ホームの西側。荒川の土手、頭上には首都高、
奥には常磐線とつくばエクスプレスだ(撮影:鼠入昌史)
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小菅駅のホームからは東京拘置所が見える
(撮影:鼠入昌史)
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駅前はクルマが1台通れるかどうかという細い路地。
生活に密着した小駅だ(撮影:鼠入昌史)
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地上を常磐線、高架を東武が走る。下山事件の舞台でもある
(撮影:鼠入昌史)
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小菅駅と五反野駅を結ぶ線路の高架下はプチ緑道に
なっており、小川も流れる(撮影:鼠入昌史)
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五反野駅の出入り口。高架下には商業施設も
(撮影:鼠入昌史)
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梅島駅は足立区役所の最寄り駅であり、乗降人員は
1日平均3万人を超える(撮影:鼠入昌史)
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梅島駅の高架脇には小さな店舗がぎっしりと。
下町の私鉄沿線らしい雰囲気だ(撮影:鼠入昌史)
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梅島駅近くの路地。工事の仮囲いの奥にマンションも見え、
再開発が進んでいるようだ(撮影:鼠入昌史)
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梅島駅の高架下には、ホームに直結する階段の跡。
かつて工事で使われたものだろうか(撮影:鼠入昌史)
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梅島駅は上下線が互い違い
(撮影:鼠入昌史)
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梅島駅ホームには「撮影禁止」の貼り紙。
無許可撮影はNGだ(撮影:鼠入昌史)
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旧日光街道は梅島駅の高架下を抜ける
商店街になっている(撮影:鼠入昌史)
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梅田通りのY字路に立つ石碑には
「東武鉄道旧線路跡」の文字(撮影:鼠入昌史)
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梅田通りのY字路から旧日光街道を見る。
手前右側が旧線路跡(撮影:鼠入昌史)
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亀田トレイン通りは大正時代までの東武の線路跡。奥には
西新井工場跡地のマンションが見える(撮影:鼠入昌史)
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平日の昼過ぎから多くのお客で活気づく、商店街の中の
八百屋さん(撮影:鼠入昌史)
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にぎやかな商店街は駅から離れた住宅地の中にも
(撮影:鼠入昌史)
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右手の工場跡地マンションと左手の古い住宅地、くっきりと
雰囲気が分かれているのが特徴的だ(撮影:鼠入昌史)
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西新井駅西口の駅前広場。駅の北側を見る。
右手側が駅舎だ(撮影:鼠入昌史)
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現在リニューアル工事が進む西新井駅。西口の新出入り口は
2022年秋に供用を開始した(撮影:鼠入昌史)
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廃線跡は完全に市街地・住宅地の中にのまれたが、暮らしの中に東武の電車が息づく下町エリア。スカイツリーがそびえる墨田区もまた下町だが、こちらは少し違う雰囲気だ。スカイツリーラインという呼び名がなんだか不釣り合い……と思ってしまうくらいに、平和な下町の住宅地。めぼしい観光地はないが、休日にぶらりと散歩にやってきても、案外楽しいものである。
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そいり まさし / Masashi Soiri
週刊誌・月刊誌などを中心に野球、歴史、鉄道などのジャンルで活躍中。共著に『特急・急行 トレインマーク図鑑』(双葉社)。
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