日光・鬼怒川、閑散期の週末「運賃無料」東武の狙い 各日先着600人、エリア内の鉄道とバス乗り放題

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「週末フリーデー」の東武日光駅前
2023年の「日光・鬼怒川エリア週末フリーデー」初日の東武日光駅前(記者撮影)
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鉄道やバスの「フリーパス」と聞くと、一定の金額で指定区間が乗り放題になる1日乗車券のようなきっぷが思い浮かぶ。支払った分の元を取ろうと必要以上に乗り降りしてみたり、乗車したことのない区間を乗り潰してみたりと「おトクなきっぷ」ならではの楽しみ方がある。

だが、海外でも知名度が高い日本有数の観光地、日光には文字通りフリー(無料)のパスが存在する。

奥日光までフリー区間

東武鉄道と日光市などは2023年1月28日から2月26日までの土・日・祝日(計11日間)に「日光・鬼怒川エリア週末フリーデー」を開催。当日フリーパスを持っていると、下今市駅以北の東武線や、二社一寺(日光東照宮、日光二荒山神社、日光山輪王寺)といった主要観光スポットに向かう路線バスなどが無料になるほか、ホテルや協賛店舗で特典が受けられる。

フリーパスはスマートフォン専用サイト「NIKKO MaaS(日光マース)」に会員登録すれば、各日先着600人が「0円で購入」できる仕組み。利用時は係員に画面を提示する。東武線では日光線の下今市―東武日光間と、下今市で分かれる鬼怒川線の終点、新藤原までの普通電車が乗り降り自由。「SL大樹」や特急列車は別途、座席指定券や特急券を買えば乗車できる。

また東武バス日光の全路線バス(定期観光バスは対象外)と、日光交通の江戸村線・仲町線・ホテル循環バス・二社一寺直行バス、さらに明智平ロープウェイの運賃が無料だ。

とくにおトク度が高そうなのが、JR・東武日光駅からいろは坂、中禅寺湖畔を経て奥日光の湯元温泉を結ぶバス路線。途中には中禅寺温泉や二荒山神社中宮祠、竜頭の滝、赤沼などの観光スポットを含めて40を超える停留所があり、日中は1時間に2本の便がある。終点の湯元温泉までは1時間半弱。運賃は通常、片道だけで1950円かかるが、フリーパスだとタダで乗れてしまう。

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