受験生は注意、入試会場に親が付き添うと落ちる訳 親が介入すると受験が「人任せ」になってしまう

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いかがでしたか。「てめえひとりで元気になれ」というのは、荒っぽい口調のセリフながら、本質を突いています。

受験は、自分の人生をかけてやるものです。本質的には自分の責任でやるものであり、他人がとやかく言うことはできないものです。しかし、親が受験に介入しすぎてしまうと、受験が自分のものではなくなってしまい、究極的には受験自体が人任せになってしまうのです。

受験というのは、徹底的に個人の戦いです。だから例えば、残り時間が3分で少し問題が残っているという時に、「どうしよう、このまま解いていくか、ここはもう解けないから見直しするべきかな」と迷ったとしても、誰かに頼ることは絶対にできません。

試験科目の1つが全然解けなくて、次の科目があと10分で始まる、となっても、誰かが慰めてくれることはありません。自分で勝手に元気にならなければなりません。

試験会場では、100%自分で考えなければならないのです。だからこそ、試験会場に行くまでの道のりも含めて、自分1人で受験をするべきなのです。どうやって試験会場に行くか、何分ぐらい前に到着するのか、途中でコンビニに寄るのか寄らないのか、そういうことまでしっかりと考えるところから受験は始まっており、そういうことができる受験生のほうが、当日自分でしっかりと考えて戦うことができるのです。

大学への出願も自分でやるべき

同じ理由で、大学受験での出願も自分でやるべきだと僕は思っています。この時期、大学受験生の多くは大学への出願をしています。

今は書類での出願ではなくWebでの出願がメインですが、出願のためにはいろんな項目を書いて受験形式を確認し、書類を送ったりする必要があります。これはけっこう大変なものです。

だから、このタイミングで多くの親御さんが「出願、手伝おうか?」と言います。受験勉強の時間を捻出するために、子どもの出願くらいはやってあげたいと考えるわけです。

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