医師解説、肝臓から「脂肪が落ちる」朝食のとり方 朝食に“カット野菜のスープ"を勧めるワケ

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[理由3] 水分があるので満腹感を得やすく、腸の働きも活発に

睡眠中は想像以上に汗をかいているので、起床時の体は水分不足です。コップ1杯の水を飲むとともに、野菜スープで水分補給をすれば、体のめぐりがよくなります。食事の最初に水分の多いスープを食べるとお腹が満たされやすく、食べすぎを防げるメリットも。さらには、野菜スープを食べることで腸の働きが活発になって、排便も促されます。便秘を解消すれば、体重ならびに肝臓脂肪を減らしやすくなるのは間違いありません。

野菜スープは“カット野菜&レンジ調理”で朝作る

食事改善の柱となる朝食の野菜スープですが、野菜を切って煮込むと最低でも15分程度の時間を要します。Kさんのように時間がとれる夕食時に野菜スープを作れる方はよいですが、調理に時間をとれない人も多いことでしょう。具の野菜を切ることが面倒な人も少なくないはずです。

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今はスーパーやコンビニに行けば、カット野菜がズラリと陳列されています。キャベツのせん切り、炒め用ミックス野菜、カットしめじなど、種類も豊富。また、冷凍コーナーでは、冷凍のブロッコリー、いんげん、ほうれん草、オクラ、長芋などを入手できます。これらは洗ったり切ったりする手間がいりません。これなら1人分ずつの野菜スープもお手のものです。

ちなみに鍋も必要ありません。耐熱用の器に野菜と水分、調味料を入れて、電子レンジで加熱するだけでOK。3〜4分(600Wの電子レンジの場合)あれば完成します。

忙しい朝に、料理に不慣れな人でも失敗なく作れる、野菜スープレシピをご紹介しましょう。

◎ミニトマト、いんげん、しめじのレモンスープ
(材料:1人分)
ミニトマト……3個
冷凍いんげん(短く折る)……50g
カットしめじ……50g
レモン汁……小さじ2
(A)
水……3/4カップ
コンソメスープの素(顆粒)……小さじ1/2
塩・こしょう……各少々
(作り方)
1 耐熱の器にミニトマト、いんげん、しめじ、Aを入れる。
2 ふんわりラップをかけて、電子レンジ(600W)で3分30秒ほど加熱する。
3 全体を混ぜ、レモン汁を加える。

脂肪肝、糖尿病、肥満でお悩みの方。健康増進を目指す方。ぜひ、朝食の野菜スープ生活を始めましょう。
 

尾形 哲 肝臓外科医

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おがた・さとし / Satoshi Ogata

長野県佐久市立国保浅間総合病院外科部長、同院「スマート外来」担当医。医学博士。1995年神戸大学医学部医学科卒業、 2003年医学部大学院博士課程修了。パリ、ソウルの病院で多くの肝移植手術を経験したのち、2009年から日本赤十字社医療センター肝胆膵・移植外科で生体肝移植チーフを務める。さらに東京女子医科大学消化器病センター勤務を経て、2016年より長野県に移住。一般社団法人日本NASH研究所代表理事。2017年スタートの「スマート外来」は肥満解消と脂肪肝・糖尿病改善のための専門外来。『肝臓から脂肪を落とす食事術』(KADOKAWA)は現在9刷。また、オーディブル版も発売中。

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