「全盛期に田舎に戻る」人気声優の決断、驚きの訳 安達勇人、地元で見つけた「本当の生きがい」

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アイドルグループ卒業後、安達は独立し、地元笠間で「ADACHI HOUSE」を立ち上げる。

地元といっても、安達の地元は実は笠間市の隣、桜川市だ。「なぜ本当の地元である桜川市に拠点を置かなかったのか」を問うと、苦笑いしながら、こう答えてくれた。

「まだ駆け出しのころに桜川市にも働きかけたんですけど、本当に冷たくて相手にされなくて……。ああ、これが自分の地元か~って。笠間は『何者でもない自分』を本当に温かく迎え入れてくれました

もちろん今は桜川市とは良好な関係を築いているし、特別に何かあったわけではない。

ただ、無名のころに助けてくれた笠間への恩義や特別観光大使ということからも、笠間に拠点を移した。そこから茨城を拠点にした活動がスタートする。

「あえて全盛期に降りる」選択をする

独立後は、声優としての人気が爆発する。人気アニメ『ナルどマ』で声優デビュー。声優事務所や専門学校を卒業したわけではない安達が主要キャラの声優となることは、業界的には大抜擢である。

続いて『アクエリオンロゴス』『ALL OUT!!​』『王室教師ハイネ』などの人気キャラの声を担当し、期待の声優としてラジオやイベントなどに出演。

同時に『ミュージカル忍たま乱太郎』『ひと夏のアクエリオン』などアニメを舞台化した、いわゆる2.5次元舞台の俳優としても人気を誇った。

右から2番目が安達勇人さん。2.5次元の舞台でも人気を博した(写真:安達勇人さん提供)

当時の人気はすさまじく、半年~1年先までスケジュールが押さえられるほどだったという。

しかし、この絶頂期において安達がとった行動は、その声優や2.5次元俳優としての仕事をセーブすることだった。

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