業種別「新・企業力ランキング」ベスト20 2015年最新版で読み解く財務の強さ

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製薬トップは武田を抜いた大塚HDに

「パルプ・紙/化学」は化学が独占。1位信越化学工業(12位)、2位富士フイルムホールディングス(19位)、3位旭化成(28位)と上位3社は昨年と同じ顔ぶれ。4位花王(69位)までが総合100位内となった。

昨年4位の化粧品製造・販売のドクターシーラボは17位(362位)まで急落。収益性は937点から982点と上昇したものの、2013年7月期の売り上げ減などで成長性が895点から736点に大きく減少し、総合でも昨年55位から大幅ダウンとなった。

「医薬品」トップは大塚ホールディングス(4位)。2位アステラス製薬は昨年の総合69位から17位に急上昇した。昨年業種1位の武田薬品工業は3位に転落。総合も23位まで落ち、過去8回でトップ2回を含む上位10位を常に守っていた同社の過去最低順位となった。

続いて4位第一三共(74位)と上位は大手が独占。5位大幸薬品(94位)は昨年21位以下(1540位)から急上昇。売り上げは2011年3月期46億円から2014年3月期は99億円まで増加。当期利益もマイナス22.2億円(2011年)から17.4億円(2014年)に回復し、成長性は1000点と最高得点でランキング上昇に大きく貢献した。

「石油・石炭/ゴム/ガラス土石」は1位ブリヂストン(12位)。2位東燃ゼネラル石油(66位)までが総合100位内。3位旭硝子(111位)、4位JXホールディングス(144位)、5位昭和シェル石油(146位)、6位出光興産(177位)と続く。

7位日本特殊陶業は昨年9位から上昇。総合も296位から183位まで大きく順位を上げた。増収増益に加え利益率も向上し収益性が804点から896点へアップ。2015年3月期は最高益更新の見込みで次回はさらに上位が期待できそうだ。

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