「白髪予防」にワカメを食べる人が知らない真実 なりやすい人「遺伝、ベジタリアン、飲酒、喫煙」
健康に関する「巷でよく聞く噂」には実際のところ、どこまで科学的根拠があるでしょう。
例えば若くして白髪の多い人に向けられる「あの人は苦労しているから」「ワカメを食べなさい」……こうした言説について、NY在住・新進気鋭の専門医、山田悠史氏の著書『健康の大疑問』より一部抜粋、再編集して最新の知見を紹介します。
白髪のメカニズム
外見上「白髪の多さ」というのは老化の象徴のようにもなっていて、若々しく見られるために白髪染めをするという人も少なくないと思います。白髪は目立ちやすく高齢になればなるほどその頻度が高いので、「老化」を示すものと思われるのも無理はありませんが、実際のところ、白髪と体の老化の関連性というのは知られていません。
白髪のメカニズムを少し掘り下げてみると、そもそも髪の毛の黒は、「メラニン」と呼ばれる色素で構成されています。この色素が上手にできれば黒い髪の毛になります。この色素を作っている細胞(メラノサイト)が毛根にいて、その細胞の働きで髪の毛の黒が維持されているのです。しかし、メラニンの工場として機能しているこの細胞の働きが何らかの原因で悪くなり、メラニンをうまく作れなくなると、白い髪の毛が生え始めてしまいます。
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