「白髪予防」にワカメを食べる人が知らない真実 なりやすい人「遺伝、ベジタリアン、飲酒、喫煙」

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白髪になりやすい人の特徴として、遺伝的な背景(すなわち親が若くして白髪になる人は子供も白髪になりやすい)、ベジタリアン、飲酒、喫煙などとの関連性が報告されています。肉や魚に多く含まれるビタミンの欠乏症や甲状腺疾患で、若くして白髪を発症する可能性があることも知られています。このように必ずしも加齢が全てではないことが分かります。

ストレスが白髪につながるというのは本当?

また、巷ではよく「ストレスが白髪につながる」と言われますが、これはどうでしょうか。若くして白髪の多い人に、「あの人は苦労しているから」と言われているのを耳にしたことがあるかもしれません。

しかし、実際にはストレスと白髪が関連するという科学的な根拠はありません。その人の白髪には、ただ遺伝的な背景があるだけかもしれません。あるいは、「ストレスで白髪になった」と言っている人は、ストレスそれ自体ではなく、ストレスを解消するための喫煙や飲酒が白髪につながっているのかもしれません。

このように、白髪一つとっても、様々な言説があるものですが、必ずしも科学的な根拠が確立していないこともしばしばです。

白髪予防という観点でいえば、遺伝的な要素もあるので、なかなか予防は難しいかもしれませんが、禁煙や節酒といった行動は、その他の健康維持にもつながるものですので、試してみる価値は十分あるでしょう。

一方で、「ワカメが白髪予防に効く」などと謳われることもありますが、特定の食品で白髪予防の効果が科学的に証明されたものはありません。

「ワカメに含まれるヨードがメラノサイトの働きを活性化して、白髪を予防します」というように「細胞レベルでの仮説」をもとにもっともらしく説明されていることもありますが、その場合、本来ならワカメを食べた人と食べなかった人で白髪の発症率を比較するような試験を行う必要があります。そのような実証がないのであれば、「効果は分からない」と言わざるをえません。

むしろ、特定の食品を過剰に摂取することは健康被害につながるリスクとなります。ワカメも過剰な摂取は仇となるかもしれません。ヨードが多く含まれるために、過剰に摂取を続けると、ヨードがその働きに影響を及ぼす甲状腺の病気を発症することがあります。甲状腺疾患が原因で、白髪はむしろ増えてしまうかもしれません。

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