腸活にヨーグルトと納豆食べる人が見逃してる事 花粉症悪化させる「停滞腸」防ぐ2つのポイント

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食事以外の方法としては、「メンタ湿布」を試してみてください。

「メンタ湿布」は、実は病院で昔から行われているものです。いわゆるハッカ油、西洋で言うミントオイルを熱めのお湯に2、3滴たらしてよく混ぜてからタオルにしみ込ませ、お腹にのせるという方法です。

消化器官の手術をした後の体はかなり疲れているため、腸の動きが通常の状態に戻るのに時間がかかる方もいます。そういう場合に“メンタ湿布”をすると、食事がすぐ食べられるようになったり、腸のぜん動運動を促進するといった効果があり、術後の立ち上がりがよいのです。

ミントの爽やかな香りで自律神経が整うので、総合的に腸のぜん動運動が刺激されると考えられます。

(画像:『結局、腸が9割』)

花粉症を防ぎたければ「冬腸活」こそ有効

免疫力が落ちると、感染症にかかりやすくなるというだけでなく、実は花粉症などのアレルギー症状が悪化する恐れがあります。

花粉症やアトピー性皮膚炎といったアレルギー症状は、免疫機能のバランスが崩れたときに起こります。私たちの体にとって本来は害のないものであっても、それを異物と判断して攻撃してしまうのです。

結局、腸が9割 名医が教える「腸」最強の健康法
『結局、腸が9割』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

こうした免疫機能の過剰反応そのものが、アレルギーなのです。

では、なぜ免疫機能が崩れるのか。その原因が腸内環境にあるということが、近年の研究結果によって次々とわかってきています。

善玉菌が少なくなれば、免疫細胞の働きが正常でなくなるためアレルギー症状が起きやすくなる、と言えるわけです。

花粉症が起きやすい2~3月は、まだまだ寒さも厳しく、腸の動きが悪くなりがちです。先述したスープや、メンタ湿布などを「冬腸活」として実践してください。

私の臨床経験上、腸内環境が変わるまで、大体1カ月くらいかかります。今のうちに腸活を始めて、花粉症を和らげる対策を今すぐに始めることをお薦めします。

川本 徹 消化器専門医

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かわもと とおる / Toru Kawamoto

1987年筑波大学医学専門学群卒業。専門は消化器外科。元筑波大学消化器外科講師。2003年より、アメリカテキサス大学MDアンダーソンがんセンターにてがんの研究も行うなど幅広い知識も習得、2010年にみなと芝クリニック院長に就任。患者の症状に対し全体と細部の両方からアプローチする「森を見て木を見る」診療がモットー。日本テレビ 「ザ・世界仰天ニュース」、テレビ朝日 「林修の今でしょ!講座」などメディア出演多数。

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