ユニクロ初任給30万円が「高くない」と言える根拠 初任給の多い国TOP10ランキングを知ってますか

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6位.カタール 約489万円

中東を代表する産油国であり人口は280万人(2020年)、豊富なオイルマネーを背景に成長を遂げてきました。2000年から2012年のGDP成長率が350%という驚異的な成長を続けています。国民一人当たりのGDPは10万ドルを超え、世界一裕福な国として知られています。高額な初任給も当然の結果といえるでしょう。

7位.スウェーデン 約467万円

正称はスウェーデン王国、首都はストックホルム。北ヨーロッパのスカンディナヴィア半島に位置する立憲君主制国家。人口は1035万人(2020年)。北欧ならではの高い社会保障の恩恵がありますが、税金は高く年収550万円を超えると所得税率約51%に引き上がります。世界幸福度ランキングは3位です。

オーストラリアの最低自給は約2000円に

8位.オーストラリア 約457万円

正称はオーストラリア連邦、首都はキャンベラで最大の都市はシドニー。2022年7月から最低時給は21.38豪ドル(日本円換算で約2000円)となりました。退職年金も充実し雇用主は従業員の年金口座に定められた金額を支払います。 月給が$450以上であれば、雇用主は給料とは別に給料9.5%分の年金を従業員の年金口座に支払う義務があります。世界幸福度ランキングは12位です。

9位.アラブ首長国連邦 約434万円

首長国によって構成される連邦国家、首都はアブダビ市、人口は980万人(2020年)。オイルマネーによって潤された経済は、国民への手厚い社会保障制度を生み出しています。教育は無料、所得税がないことも特徴です。「Henley Global Citizens Report」によれば、「富裕層の流入が多い国」の2022年ランキングでは1位です。

10位.イギリス 約424万円

正称は「United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland」、首都はロンドン。「ゆりかごから墓場まで」という福祉国家のイギリスを象徴した言葉は有名。国民や居住する外国人に原則無償で医療を提供する「国民保健サービス」は開始70年以上が経過するが現在も堅持。付加価値税(消費税)は20%、世界幸福度ランキングは17位。

あくまで5年前の数値をもとにしていますが、日本はトップ10に入っておらず、20位で、水準は1位のスイスの半分以下という結果になりました。なお、厚労省の「賃金構造基本統計調査」では、新卒の平均年収は226万1000円(2020年)とされており、調査結果とは差異がみられます。

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