まずは、区ごとの数字を確認しておこう。各駅を区単位で集計して、認可保育園倍率を算出している。
倍率が最も悪いのは断トツで江戸川区であり、8.01倍にも及ぶ。都区部平均は3.44倍なので、その高さがうかがえる。
また、このランキングでワースト5に入った大田区・台東区・江東区・足立区は2022年に「待機児童人数1桁」となっており、行政発表のイメージとはかなり異なることがわかる。
一方、「子どもを保育園に入れやすい区」の1位は千代田区で、倍率は2.38倍となる。東京23区では、区によって若干ばらつきはあるが、小学校入学前の児童の約50%が保育園に入園する。逆にいえば、小学校前の児童の半数が保育園入園を希望しないため、千代田区の実質的な倍率はその半分の1.2倍程度となる。つまり、希望すれば認可保育園に8割ほどが入れる状況にあり、認可外まで含めると全員入れると考えられる。
ただし、それよりも重要なのは「最寄り駅」まで落とし込んで見た場合の実情だ。
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