データが示す「団塊ジュニア」悲劇の世代の4苦難 これから訪れる「過去最大の試練」に備えよう
最近、50代のホワイトカラーのサラリーマン、特に1971~1974年生まれである「団塊ジュニア世代」についての「悲惨な末路」についての記事がとても多くなっています。
「給料が上がらない」から始まって、「会社に居場所がない」とか「転職できない」とか「年金、老後の資金がやばい」、そしてきわめつきは「そもそも仕事のやる気が出ない」。これでもかと団塊ジュニア世代の悲惨な行く末の話が出てきます。
こんな風潮は、著者である私たちもまったく他人事ではありません。というのも私たちは団塊ジュニア世代ど真ん中だからです。私たちの世代は、振り返れば人生の節目節目で受験戦争、就職氷河期、景気低迷と、不運に見舞われ続けた「悲劇の世代」なのです。
ただし状況が厳しいからと言ってこのまま座して死を待つわけにはいきません。私たち「キャリア未来地図研究所」は、「団塊ジュニア・サバイバル」と題して、不運な団塊ジュニア世代が悲惨な末路から抜け出す脱出計画を同世代のみなさんと一緒に考えていきたいと思って活動しています。
1回目の今回は、団塊ジュニア世代が直面してきた過去・現在、そして予測される苦難の未来を把握していきましょう。
団塊ジュニア世代の「過去の」3大悲劇
団塊ジュニア世代のどこが「悲劇の世代」なのか、まずは過去の3つの大きな悲劇について見てみましょう。
私たちの世代の大学受験は、大学全入時代と言われる現在と比べると、「受験戦争」いう言葉がぴったりなくらい過酷な状況でした。