この点については私も同意見です。私自身、パリと日本の橋渡しをしていて、特に日本に到着した最初の日は、いつもこの違いを感じています。日本はフランスに比べても、また世界のほかの国々と比べても、礼儀と尊敬の念のレベルが非常に高いというのは、本当にその通りではないでしょうか。
東京の夜景、人々の親切さ、高い建物、その雰囲気すべてが、クレモンを子どものような気持ちにさせたといいます。「まるで子どもの頃に戻ったように、ワクワクするような環境に圧倒された気持ちになりました」。
なくしたスマホが本当に見つかった
東京を訪れたフランス人観光客が必ず口にするのが、治安の良さと盗難の心配がないことの素晴らしさです。新宿や渋谷、東京駅のような大混雑の中でさえ、バッグや財布、スマホにつねに気を配らなければならない、ということがありません。それどころか、電車の中で失くしたスマホを再び見つけることができるのは日本だけとも言われています。
東京に数カ月滞在していたフランス人青年ヴァンサンは、自分のスマホでこの"実験"をすることができました。彼はパーティーをした後、渋谷から早朝に帰ってきた地下鉄の中で眠ってしまったのです。そのとき、スマホを紛失してしまい、それに気づいたのは翌日でした。
日本語のできる友人と地下鉄の路線(多くの外国人にとっては大変複雑なシステム)を調べ、スマホの場所を特定し、駅に取りに行きました。「都市伝説」通り、スマホが見つかったのです。パリでは紛失物をこんなシステマティックに見つけられる仕組みはないので、いったん何かをなくしたら見つけるのはほぼ不可能です。ヴァンサンは日本人の誠実さや、顧客に対するサービスの質の高さに心底驚いたといいます。
日本の治安の良さは旅行者にとって日本人が思っている上にすばらしいものです。例えば、カフェでパソコンを机に置いたたままトイレに行ける、というのはパリで話しても誰も信じてくれないような「おとぎ話」です。特に夜1人で安全に出歩けるというのは、多くの女性旅行者にとって大きな「プラス」です。
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