実は影響大「薗浦氏辞職」で与党も野党も迷走の訳 「千葉5区」補欠選挙の候補者擁立をめぐる苦悩
自民党の薗浦健太郎衆院議員(50)=千葉5区、当選5回=が21日、政治資金問題で議員辞職したことが、岸田文雄政権の新たな打撃となった。薗浦氏は麻生太郎自民党副総裁の最側近でもあり、岸田・麻生両氏を軸とする政権中枢の求心力低下は避けられそうもない。
そうした中、略式起訴の前日の議員辞職というドタバタ劇の陰には、麻生氏だけでなく薗浦氏が政界入りする際の「後見人」だったとされる読売新聞のドン・渡邉恒雄氏(読売新聞グループ本社代表取締役主筆)の思惑もちらつく。
自民党内に「薗浦氏の『先行議員辞職』には、同氏の早期政界復帰に向けた麻生、渡邉両氏の狙いがにじむ」(麻生派若手)との見方も広がる。
補選では千葉5区の区割りが変更
その一方で、4月23日の衆参統一補欠選挙での補選実施がほぼ確実となった千葉5区の新たな候補擁立でも、同区の選挙地域が「10増10減」により新17区に分割されることを背景に、自民、公明両党と立憲民主など野党の思惑が複雑に絡み合う。
このため、同補選での各党の態勢作りは迷走必至で、各党の候補擁立の経緯も含め、補選結果はその後の政局や国会攻防にも影響を与えそうだ。
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