小型犬に多い「犬の歯周病」飼い主に伝えたい基本 年々増える手術件数、皮膚や骨に穴が開くことも

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2歳以上の成犬の約8割、1歳未満の小型犬の約9割が「歯周病」を患っているといいます
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もうすぐ丸3年に近づくコロナ下で、ペットを飼い始めた人もいるのではないだろうか。対面でのコミュニケーションが減ったことで物足りなさを感じる、人となかなか会えなくて寂しい、家庭に癒やしが欲しいなど、背景にはさまざまな理由があるだろう。実際にペット(犬猫)の新規飼育数はコロナ以降増えている。

一般社団法人ペットフード協会の「2021年(令和3年)全国犬猫飼育実態調査結果」によると、2020年の新規飼育数(推計)は、犬が前年比18%増の41万6000匹、猫が同16%増の46万匹。2021年も犬猫ともにコロナ前(2019年)を上回った。犬は2020年と比べると減ったものの39万7000匹、猫は同6%増の48万9000匹だった。

ここでは「犬」にフォーカスしていく。2歳以上の成犬の約8割、1歳未満の小型犬の約9割が「歯周病」を患っているというと驚かれるだろうか。

犬の歯周病が増加傾向にある理由 

「開業して34年になりますが、歯周病の手術件数は年々増えています。当時と比べると何倍も多いです」

そう語るのは、埼玉県上尾市にクリニックを構えるフジタ動物病院の藤田桂一院長。日本小動物歯科研究会会長を務める藤田獣医師は、獣医歯科学を専門とし、これまで獣医歯科の専門誌5冊、監訳・翻訳6冊を刊行してきた。獣医歯科における獣医師向け、動物看護師向けの講演を毎年多数行うなど、獣医歯科学の第一人者だ。 

<藤田桂一​先生プロフィール> 
1985年、日本獣医畜産大学(現日本獣医生命科学大学)大学院獣医学研究科修士課程修了。埼玉県上尾市でフジタ動物病院開業後、日本大学大学院獣医学研究科にて獣医学博士号取得。現日本小動物歯科研究会会長。 

20数年前頃までは外飼いの中・大型犬が主で、平均寿命は10歳に満たないことが多かったが、近年は室内飼いの小型犬が増え、平均寿命は15歳ほどに長くなった。室内で家族と長い時間を過ごす中、飼い主が愛犬の歯周病を含めた病気に気づきやすくなったことも背景にある。 

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