「サクラ/ekクロスEV」が並み居る強豪に勝った訳 日本カー・オブ・ザ・イヤー2022-2023選出の裏側

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今年は過去最少だった昨年の29台に対して43台がエントリー。カーボンニュートラルや半導体不足などまだまだ自動車業界にとっては非常に厳しい状況ではあるが、少しずつだが明るさを取り戻している。

このモデルの中から、自動車メディアを中心に構成された実行委員会が選任した60人の選考委員が第1次審査として10台のモデル(10ベストカー)を選出。ちなみに今年は10位のモデルが同票だったため、日本カー・オブ・ザ・イヤーの実施規定に準じて11台となった。最終選考はこの11台で行われるが、その採点にはルールがある。

1・選考委員の持ち点は25点
2・最も高く評価した1台に“必ず”10点を入れる
3・残りの15点を4台に配点
(ただし9点以下)

2位はシビック、3位にクラウン

その最終結果がこれである。

1 日産 サクラ/三菱 eKクロス EV 399点
2 ホンダ シビック e:HEV/シビックタイプR 320点
3 トヨタ クラウン 236点
4 マツダ CX-60 e-SKYACTIV D 3.3 141点
5 日産 エクストレイル 84点
6 ヒョンデ IONIQ5 75点
7 日産 フェアレディZ 72点
8 ルノー アルカナ 70点
9 BMW iX  45点
10 ランドローバー レンジローバー 30点
11  スズキ アルト 28点

表彰式には両社の開発者が登壇。日産自動車 第二製品開発部 第二プロジェクト統括グループ セグメントチーフ・ビークル・エンジニアの坂幸真氏は、「軽自動車初の受賞、開発に携わったすべての関係者の方々とこの喜びを分かち合いたいと思います。サクラは日本を代表する花の“桜”のように『日本を代表するクルマになってほしい』という願いを込めて名付けました。

そして、今日、日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞して、名実ともに日本を代表するクルマとなったということを本当に嬉しく思います。この受賞をきっかけに、ますます日本で電気自動車が普及することを期待しています」。

三菱自動車 商品戦略本部 チーフ・プロダクト・スペシャリスト 藤井康輔氏は「当社も日産自動車も、早くからBEV開発に取り組んできました。その間、決してうまくいくことばかりじゃなく、多くの苦労もしました。しかし『もっといいものができないか』と諦めず、両社がアライアンスで力を合わせお互いの強みを融合しながらこのクルマを作れたことが、今回このような評価をいただいたことに繋がっていると思っています。これからも日本の自動車産業の発展と、脱炭素社会に向けた環境への貢献を目指し、ますますいいクルマづくりに頑張っていきたいです」と各々に受賞の喜びを語った。

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