新型セレナ対ノア&ヴォクシー人気ミニバン比較 ついに6代目が登場、日産の巻き返しなるか?

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一方、ノア&ヴォクシーの3列目シートも5:5分割式を採用。セレナと同様に、左右に跳ね上げて収納する方式だが、操作はより簡単になった。背もたれを倒したあと、シートバック下部にあるレバーでロックを解除し、シートを跳ね上げればそのまま固定できる。

先代モデルと同じ方式のセレナでは、背もたれを前へ倒した後、台座にあるストラップを引き横上にシート全体を跳ね上げ、台座を格納後にベルトでシートを固定する必要がある。収納方式の手軽さでは、ノア&ヴォクシーの3列目シートに軍配が上がるだろう。

なお、ノア&ヴォクシーでは、テールゲートを車両側面の両側にあるスイッチで自動開閉できる「パワーバックドア」も採用。また、狭い駐車スペースなどで、自動開閉中に手でテールゲートを軽く押せば、途中の任意位置に保持できる「フリーストップバックドア」も設定するなどで、より利便性を向上している(いずれもグレード別オプション)。

乗り降りのしやすさ

ハンズフリースライドドア
新型セレナでは、ドア下に足をかざすだけで開閉ができるハンズフリースライドドアも設定(写真:日産自動車)

セレナ、ノア&ヴォクシーは、いずれも小さい子どもや高齢者などにも配慮した、乗り降りがしやすい装備も注目点だ。どちらも後席への乗り降りに便利なスライドドアを車体両側に装備するほか、ハンズフリー機構付きも用意する(ノア&ヴォクシーはグレード別オプション、セレナはグレード別設定)。スマートキーを携帯していれば、ドアがある車体下に足先をかざすだけで自動開閉し、荷物や子どもを抱えるなどで、両手がふさがっているときに便利だ。また、スライドドアの開閉と連動しステップが自動で出入りする機構も、両モデルともにオプション設定。足腰が弱った高齢者や、小さな子どもの乗り降りをアシストする。

ロングアシストグリップ
ノア&ヴォクシーのロングアシストグリップ(写真:トヨタ自動車)

さらにノア&ヴォクシーでは、乗り降りの際につかむことができるロングアシストグリップを左右のBピラーに標準装備する。グリップ最下端地上高を895mmに設定することで、子どもから大人まで握りやすい高さを実現。グリップの太さも、大人を想定したアッパー部、小さな子どもが使用するロア部にわけて最適化していることが特徴だ。幅広い層の乗り降りを支援する多様な装備を持つ両モデルだが、福祉車両などでも採用されるアシストグリップまで設定するノア&ヴォクシーのほうが、より細かい配慮がなされているといえるだろう。

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