新型セレナ対ノア&ヴォクシー人気ミニバン比較 ついに6代目が登場、日産の巻き返しなるか?
シートの素材には、セレナが織物/トリコット、ジャカード織物/トリコット+合成皮革のコンビ、合成皮革、防水シートといった4タイプを用意。ノア&ヴォクシーでは、上級ファブリック、合皮&ファブリックのコンビ、ノアのみ標準ファブリックも設定する。いずれも柔らかすぎない適度な硬さを持ち、座り心地は良好だ。
一方、違いが出るのがドライブシフトの方式だ。セレナには、日産初のスイッチタイプ電制シフトを採用する。エアコンなどのパネル内に装備されたスイッチ類は、運転席(右)側から「D/B(Dはドライブ、Bはより減速度を上げるレンジ)」「N(ニュートラル)」「R(バック)」「P(パーキング)」と並び、運転席まわりが非常にすっきりしていることが特徴だ。
対するノア&ヴォクシーでは、一般的なレバー式ATシフトに加え、「エレクトロシフトマチック」という電制シフトをハイブリッド車にオプション設定する。操作方法は、レバーを右横に押し手前に引けばDレンジ、奥に動かせばRレンジに変わるといった感じ。セレナのボタン式電制シフトも押すだけなので簡単ではある。だが、とっさの操作などでは、慣れないとボタンの位置がわかりづらいかもしれない。一般的なシフトレバーとほぼ同じ感覚で操作できるという意味では、ノア&ヴォクシーが採用する電制シフトのほうが、違和感は少ないことがうかがえる。
室内の広さ&2列目シート
セレナの室内サイズは、長さ3135~3145mm×幅1545mm×高さ1400mm。対して、ノア&ヴォクシーは長さ2805mm×幅1470mm×高さ1405mmだから、長さや幅はセレナのほうがあり、ノア&ヴォクシーのほうがやや高い。ただし、室内の広さという意味では、ほぼ互角だろう。
ミドルサイズのミニバンでは、2列目シートの使い勝手やアレンジの豊富さも重要だ。新型セレナでは、先述のとおり、先代モデルでも好評だった「マルチセンターシート」をe-POWER車にも設定し、e-POWERルキシオンを除く全車を8人乗り仕様としている。
マルチセンターシートとは、通常3人が座れる2列目シートの中央部を前にスライドさせることで、1列目の運転席と助手席の間にも設置できるというもの。8人乗り仕様車でも、2列目から3列目の移動が可能となる。なお、7人乗りのe-POWERルキシオンにマルチセンターシートはなく、2列目はキャプテンシートとなっている。
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