新型セレナ対ノア&ヴォクシー人気ミニバン比較 ついに6代目が登場、日産の巻き返しなるか?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
フロントシート
新型セレナのフロントシート(写真:日産自動車)

シートの素材には、セレナが‪織物/トリコット‬、‪ジャカード織物/トリコット‬+合成皮革のコンビ、合成皮革、防水シートといった4タイプを用意。ノア&ヴォクシーでは、上級ファブリック、合皮&ファブリックのコンビ、ノアのみ標準ファブリックも設定する。いずれも柔らかすぎない適度な硬さを持ち、座り心地は良好だ。

スイッチタイプ電制シフト
新型セレナで採用されているスイッチタイプ電制シフト(写真:日産自動車)

一方、違いが出るのがドライブシフトの方式だ。セレナには、日産初のスイッチタイプ電制シフトを採用する。エアコンなどのパネル内に装備されたスイッチ類は、運転席(右)側から「D/B(Dはドライブ、Bはより減速度を上げるレンジ)」「N(ニュートラル)」「R(バック)」「P(パーキング)」と並び、運転席まわりが非常にすっきりしていることが特徴だ。

シフトレバーまわり
ノア&ヴォクシーのシフトレバーまわり(写真:トヨタ自動車)

対するノア&ヴォクシーでは、一般的なレバー式ATシフトに加え、「エレクトロシフトマチック」という電制シフトを‪ハイブリッド車にオプション設定する。操作方法は、レバーを右横に押し手前に引けばDレンジ、奥に動かせばRレンジに変わるといった感じ。セレナのボタン式電制シフトも押すだけなので簡単ではある。だが、とっさの操作などでは、慣れないとボタンの位置がわかりづらいかもしれない。一般的なシフトレバーとほぼ同じ感覚で操作できるという意味では、ノア&ヴォクシーが採用する電制シフトのほうが、違和感は少ないことがうかがえる。‬

室内の広さ&2列目シート

車内全体
新型セレナの車内全体(写真:日産自動車)
車内全体
ノアの車内全体(写真:トヨタ自動車)

セレナの室内サイズは、長さ3135~3145mm×幅1545mm×高さ1400mm。対して、ノア&ヴォクシーは長さ2805mm×幅1470mm×高さ1405mmだから、長さや幅はセレナのほうがあり、ノア&ヴォクシーのほうがやや高い。ただし、室内の広さという意味では、ほぼ互角だろう。

ミドルサイズのミニバンでは、2列目シートの使い勝手やアレンジの豊富さも重要だ。新型セレナでは、先述のとおり、先代モデルでも好評だった「マルチセンターシート」をe-POWER車にも設定し、e-POWERルキシオンを除く全車を8人乗り仕様としている。

マルチセンターシートとは、通常3人が座れる2列目シートの中央部を前にスライドさせることで、1列目の運転席と助手席の間にも設置できるというもの。8人乗り仕様車でも、2列目から3列目の移動が可能となる。なお、7人乗りのe-POWERルキシオンにマルチセンターシートはなく、2列目はキャプテンシートとなっている。

次ページ2列目シートと3列目シートの使いやすさを徹底比較
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事