藤ヶ谷太輔"焦りの20代"を抜けた今、思うこと 予想外の仕事が新しい自分の扉を開いてくれた
「忙しい人=売れている人」「忙しい人=仕事ができる人」という時代はもう終わり。仕事においても大事なのはサスティナビリティーだ。
労働寿命がどんどん延びている今だからこそ、心と体を健康に保ちながら、長く働き続ける環境をつくることが求められている。
「パツパツになってると、結果的に誰も幸せにならないんですよね。
家に帰ってその日の自分を振り返ったときに、何だか最近、あんまり人に優しくできてないなって感じるときってありませんか?
僕自身、すごく忙しい時に、僕ってもうちょっと温かい人だったんだけどなとか、もっと人を好きだったんだけどなって反省することがあって。
そういう自分は嫌だなって思ったんです。
仕事って一人でやるものじゃない。たくさんの人の力があって成り立つものだからこそ、人に優しくできる自分でいたいなって思います」
この日も分刻みのハードスケジュールにもかかわらず、藤ヶ谷さんは疲れた様子などまるで見せず、常に笑顔だった。
そんな人柄がまた新しい仕事を呼び込んでいくのだろう。
和を重んじ、人を敬う。それこそが、令和のプロフェッショナル像だ。
藤ヶ谷太輔(ふじがや・たいすけ)さん
(取材・文/横川良明)
作品情報
脚本・監督:三浦大輔
原作:シアターコクーン『そして僕は途方に暮れる』(作・演出:三浦大輔)
音楽:内橋和久
エンディング曲:大澤誉志幸『そして僕は途方に暮れる』
製作:映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会
制作プロダクション:アミューズ 映像企画製作部 デジタル・フロンティア
企画製作・配給:ハピネットファントム・スタジオ
(C)2022 映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会
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